パドレスが元阪神スアレスと再契約 5年4600万ドルで合意との報道

日本時間11月11日、メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、パドレスが自軍からフリーエージェント(FA)となった救援右腕ロベルト・スアレスと5年4600万ドルで契約合意に達したようだ。5年契約の3年目終了時にオプトアウト(契約破棄)できる条項が盛り込まれていることも報じられている。日本プロ野球の福岡ソフトバンクホークスと阪神タイガースでプレーし、今季メジャーデビューしたばかりのスアレス。メジャー1年目の活躍が認められ、一気に大型契約を手にすることになった。

現在31歳のスアレスは、今季パドレスで45試合に登板して47回2/3を投げ、5勝1敗1セーブ、11ホールド、防御率2.27、61奪三振の好成績をマーク。ポストシーズンでは最後に力尽きたものの、ワイルドカード・シリーズの2登板、地区シリーズの3登板はいずれも無失点に抑えた。来季の契約は選手オプションとなっていたが、スアレスはこれを破棄してFAに。クローザー級の実力を持つリリーフ投手としてFA市場で注目される存在になるかと思われたが、パドレスが早々に再契約交渉をまとめ上げた。

パドレスのクローザーにはジョシュ・ヘイダーがいるため、スアレスは来季もセットアッパーが主な役割になるとみられる。ただし、来季終了後にヘイダーがFAとなるため、パドレスがヘイダーと再契約しない限り、2024年シーズンからはクローザーを任されることになるだろう。今回の5年4600万ドルという大型契約は、将来的にクローザーを任せることを見越したものであると言える。

なお、パドレスは日本プロ野球の北海道日本ハムファイターズと福岡ソフトバンクホークスでプレー経験のあるニック・マルティネスも選手オプションを破棄してFAとなっているが、こちらとも再契約に向けて交渉を行っているという。今季は先発、中継ぎ、抑えと様々な役割をこなしたマルティネスだが、マイク・クレビンジャーとショーン・マナイアがFAというチーム事情もあり、A・J・プレラーGMは来季マルティネスを先発で起用することを考えているようだ。

© MLB Advanced Media, LP.