日銀が11日発表した10月の国内企業物価指数(2020年平均=100、速報)は、前年同月比9.1%上昇の117.5だった。前年を上回るのは20カ月連続。上げ幅は前月の10.2%から縮小したが、117.5という指数の水準は1960年の統計開始以降で最高だった。円安やウクライナ危機によるエネルギーや原材料の輸入価格高騰の長期化が響いた。
企業物価の高騰によりコスト増に耐えかねた企業が小売価格への転嫁を加速し、家計へのしわ寄せが大きくなる可能性がある。
企業物価指数は、企業間で取引される商品の価格水準を示す。