
永岡桂子文部科学相は11日、宗教法人法に基づく「質問権」を世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に対して行使すると正式表明した。公的機関が法令違反を認定し、違反により重大な被害が出ていることなどを要件とした行使の基準に該当すると判断。月内に宗教法人審議会に質問項目を諮り、一刻も早い調査開始を目指す。質問権の行使は初となる。
永岡氏は、旧統一教会を巡る22件の民事判決で損害賠償額が少なくとも計14億円に上るとして「広範な被害や重大な影響が生じている疑いがあるとの基準に該当する」と述べた。
質問権は1995年の宗教法人法改正で盛り込まれた。