校長が「危機意識の欠如」陳謝 スクールバスに児童置き去り 広島特別支援学校【動画ニュース】

広島市立の特別支援学校の児童がスクールバスに置き去りにされた問題で、取材に応じた校長は、「危機意識が欠如していた」と陳謝しました。

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この問題は、今月1日、スクールバスで通学した小学部の児童1人がおよそ50分間、バスに置き去りにされたものです。児童の健康状態に異常はありませんでした。

広島市教委によりますと、同乗する2人の介助員がそれぞれ相手が確認したと思い込んで、確認を怠ったことが原因だったとしています。

学校は、事実確認と再発防止の検討に時間がかかったとして発生から1週間以上経った10日、保護者説明会を開きました。

保護者
「個人的には全く納得できていない。今回、たまたま、本当にたまたま対象のお子さんが、命がとられなかっただけですんでよかったと、わたしたち親はみんな思っているので」

広島特別支援学校 合田和広 校長
「わたしの危機意識の欠如だと考えている。学校の信頼を取り戻すべく、教職員一丸となって取り組んでまいりたい」

学校では、スクールバスから児童生徒が降りるときに介助員が確認する範囲を明確にしたうえで指差し確認を行うなど、再発防止に努めていくとしています。

合田和広 校長が取材の応じた内容の全文は、次の通りです。

「今回の件については、本当に本校の保護者の皆様、市民の皆様、全国の皆様に大変ご心配、ご不安、本校に対する不信感を与えてしまい、大変申し訳ないと考えています。私自身の危機意識の欠如だと考えています。たしかに、一人一人の職員の思い込みもあったと思います。ただ、人間がおかすまちがいをどのような形でセキュリティネットを張り巡らして防止していくか…。その観点が、私自身にかけていたと言わざるをえません。学校における安全配備義務の部分、教職員には常々伝えてきたつもりですが、それが徹底できていなかったのは、私自身の力不足だったと考えています。今後、学校の信頼を取り戻すべく、教職員一丸となって取り組んで参りたいです」

「介助員のバス内での対応のところ、ここの部分は一つ一ついままでコースごとに徹底できていなかった部分があるので、これを全コース徹底してやっていきたいです。ここの部分はきのう、保護者にも伝えました。それから、学校の対応としては、各担任が個別に生徒たちの所在を確認することをいままで以上に早い段階で、行っていくことを徹底してまいります。職員間での情報共有…、これも本校の児童・生徒が500人を越えるので、そこの部分も小中高、それぞれの学部で徹底します。バス会社には、今回の件をうけて、運転手のなかで最終確認していただくよう通知を出しています」

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