ブラジルの県人会とオンライン交流 田辺高校2年生

ブラジル県人会の谷口ジョゼ眞一郎会長の話を聞く田辺高校2年生(和歌山県田辺市学園で)

 和歌山県田辺市学園の田辺高校2年生280人が2日、ブラジル和歌山県人会の会員とオンラインで交流し、ブラジルの文化や移民の歴史への理解を深めた。

 来年開催される「第2回和歌山県人会世界大会」に関連した取り組み。県内の小中学校、高校、高等専門学校計12校が、南北アメリカ大陸にある六つの県人会と、9月~来年1月にオンラインによる交流会をそれぞれ開催する。

 この日は、ブラジル県人会から谷口ジョゼ眞一郎会長ら11人が参加した。谷口会長が同会は1954年に発足し、現在の会員数は180人ほどで、過半数はサンパウロ在住だと説明。他の会員も自己紹介したほか、会員の一人が事前に収録した動画で、現地の暮らしについて話した。田辺高の代表生徒も学校や地域について紹介した。

 後半は、生徒からの質問の時間が設けられ「和歌山とブラジルの共通点はあるか」という問いには、会員が「知らない人にも親切なところ」「山の風景が似ている。ブラジルでは、和歌山と同じように果物もたくさん栽培されている」などと答えた。

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