おっとっとモデルのレッサーパンダが妻を求めて東京へ…別れ惜しむ「ピースケ」ファンから励ましの声 鯖江市西山動物園

東京・伊豆大島の大島公園動物園に引っ越す「ピースケ」を運ぶ飼育員ら=11月10日、福井県の鯖江市西山動物園

 福井県の鯖江市西山動物園の雄のレッサーパンダ「ピースケ」が、繁殖のため東京・伊豆大島の動物園に引っ越すことになり11月10日、古里を後にした。飼育員や集まったレッサーパンダファンら約20人が「元気でね」「いってらっしゃい」と、別れを惜しみながらピースケを載せた車を見送った。

 ピースケは2020年6月生まれの2歳。人懐っこく、飼育員の体によじ登るのが好きだったという。今年4月には母「かのこ」とともに、スナック菓子「おっとっと」の菓子型に採用され、親子の写真がパッケージデザインにもなった。

⇒親子でモデルデビューを果たした「おっとっと」パッケージ

 西山動物園には、繁殖に適したペアがいなかったため、若い雄を希望していた都立大島公園動物園に受け渡すことになった。ファンたちは移送用のケージに入ったピースケの写真を撮ったり、励ましの声を掛けたりした。

 大島公園動物園は過去の噴火による溶岩や、自生林など自然そのままの景観を生かし、全60種の動物を飼育・展示している。ピースケは車と飛行機で伊豆大島に向かい、11日夕ごろに到着する予定。同園では繁殖候補の2匹との相性などを踏まえ、ペアを決めていくという。

 西山動物園のレッサーパンダは雄が4匹、雌が9匹の計13匹となった。

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