オランダ代表、100年の時を越えた“3色タスキ”!いま推したい「懐かしユニフォーム」

ちょっと懐かしのユニフォームを軽くご紹介する「Qoly × LFB Vintage」ブログのQoly版。

今回は2006年ドイツW杯でオランダ代表が使用したアウェイユニフォームをお届けします。

オランダ代表 2006 Nike アウェイ

2006年のドイツW杯やEURO2008予選などで使用したアウェイユニフォーム。オランダのユニフォームでは珍しく国旗カラーの“たすき掛け”デザインでした。

この少々意外な“たすき掛け”は、ある意味ではオランダ代表ユニフォームの原点ともいえるデザインです。

このユニフォームを着た当時の代表メンバーは、アリエン・ロッベン、ディルク・カイト、ロビン・ファン・ペルシ、ヴェスリー・スナイデル、マルク・ファン・ボメル、ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト、フィリップ・コクーなど。

じつに錚々たる顔ぶれですが、半数くらいは国内組が占めていた時代でした。

2006W杯ではアルゼンチン、コートジボワール、セルビア・モンテネグロとのグループCを2位で突破。しかし決勝トーナメント1回戦でポルトガルに敗れています。このアウェイキットはポルトガル戦のみで使われました。

左肩から右裾にかけて国旗カラーの3色ストライプを走らせる“たすき掛け”ですが、これはオランダが初の国際試合を戦った1905年当時のユニフォームがモチーフ。つまり100年前のデザインを復活させたものでした。

オランダ国旗は世界で最初の3色旗と言われ、後に世界各国で誕生する同様の国旗に大きな影響を与えたとか。ちなみに最初の3色旗には赤ではなくロイヤルカラーのオレンジが使われていましたが、海洋上ではオレンジだと識別しにくいため、1630年に赤へ変更となっています。

2006モデルは五角形の紋章型エンブレムも特徴的。この紋章型は2006年、2008年の2つのモデルでしか使われていないので、実はレアなデザインです。

このキットは2006年W杯のほかに、本大会出場を決めたEURO2008予選でも着用。比較的よく使われていたので、わりと記憶されている一着ではないでしょうか。

そんなオランダ代表100年間の歴史を感じるクラシックな2006アウェイモデル。ディルク・カイトのオランダ語版ネームナンバーモデルが「Qoly × LFB Vintage」で入手可能です。

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