米国の「国連原爆展」、東京でも 核廃絶へ「実相知って」

原爆投下後の広島市内の様子を説明する被爆者の綿平敬三さん=11日午後、東京都新宿区

 8月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議に合わせ、米ニューヨークで開いた「国連原爆展」と同じパネルの展示が11日、東京都新宿区の日本青年館で始まった。日本原水爆被害者団体協議会(被団協)などでつくる実行委員会が主催し13日まで。入場無料。被爆者は「被爆の実相を知り、平和な世界とは何かを考えてほしい」と訴える。

 写真などのパネル48枚で、被爆直後の惨状や被爆者らの核兵器廃絶運動を紹介している。広島で被爆し家族が犠牲になった東京都練馬区、綿平敬三さん(79)は会場で「核兵器は絶対にいけないものだと、訴えていきたい」と述べた。

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