工期延長の川崎市新庁舎、23年6月完成で合意 火災影響は調査中

川崎市役所第3庁舎(資料写真)

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で工期が延びていた建設中の川崎市役所新庁舎について、同市は11日、来年6月中旬に完成させることで業者と合意したと発表した。同年10月から少しずつ移転を進め、順次利用を開始する。

 新庁舎建設現場で先月発生した火災の影響については調査中という。

 市本庁舎等整備推進室によると、今年3月に中国各地で工場の稼働が停止され、その影響で現地で製作している建物の外装部材の調達が一部遅れた。市は7月、少なくとも3カ月工期を延長すると、市議会に報告した。その後、調達状況は改善され、完成のめどが立った。工期延長による関連事業費は約5億4千万円増となる見込み。

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