兆治さん訃報、球界に悲しみの声 王会長「苦労かけた」

1985年4月、右肘手術から復帰し、3年ぶりに勝利投手になった村田兆治さん(右端)=川崎

 プロ野球ロッテで通算215勝を挙げた大投手、村田兆治さんの訃報に11日、球界は悲しみの声であふれた。村田さんが1995年から97年までダイエー(現ソフトバンク)でコーチとして指導した際に監督を務めたソフトバンクの王貞治球団会長は「3年間ずいぶんと苦労をかけてしまった」と振り返り「まさかこんなことになるとは思わなかった」と、突然の知らせに胸を痛めた。

 好勝負を何度も演じた張本勲さんは「素晴らしい投手。非常に純粋な男で、頑固一徹な面もあった。惜しい男を亡くした」としのんだ。

 ロッテは秋季練習で半旗を掲げ、球場に村田さんの映像を映し出して黙とうをささげた。

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