日産中国子会社、モビリティサービスへの投資等を行う新会社設立

日産自動車株式会社(以下、日産)の中国現地子会社である日産(中国)投資有限公司(以下、NCIC)は、新会社「日産モビリティサービス有限公司」の設立を発表した。日産が11月7日付のプレスリリースで明かしている。

日産は、中国における長期戦略の要であるモビリティサービスのための電動化において、強固な基盤がある。国際的な自動車メーカーで中国にロボットタクシー専門の会社を設立するのは、日産が初めてとなる。

新会社は、中国の江蘇省蘇州市相城区に本社を構える。さらに、蘇州高鉄新城と連携しながら、モビリティサービスへの投資とロボットタクシーサービスの事業展開に取り組む予定だ。これにより、中国のインテリジェント交通システムの発展に貢献していくという。

また、蘇州市でのプロジェクトには、WeRideが技術的サポートを提供する予定だ。WeRideは、レベル4の自動運転技術を開発した世界有数の自動運転・モビリティサービス企業であり、広州市でモビリティサービスの成功を収めているという。

▼関係者のコメント

日産 専務執行役員 兼 NCIC会長 山﨑庄平氏のコメント

「人々の生活を豊かにする未来の技術、モビリティに関するソリューションや商品をお客様に提供していくことは、日産の中国における長期戦略において重要です。新会社は、中国市場における50年間の発展のマイルストーンと、市場に対する新しいコミットメントを表しています」

NCIC 社長 木俣秀樹氏のコメント

「蘇州市相城区は、ルノーと日産の研究開発を担う合弁会社のアライアンス研究開発有限公司がある上海に近く、事業展開への支援と協業の機会があることから、新会社の拠点として選ばれました」

蘇州市相城区高官 梁智垚氏のコメント

「日産は、最も早く中国市場に進出したグローバル自動車メーカーの一つとして、中国の自動車産業の成長と発展を見守り、参画してきました。絶えず先進的な技術や商品を投入し、市場の発展に積極的に貢献してきました。電動化、自動運転、コネクティビティ、モビリティサービスの分野において、豊富な技術的専門知識と強力なプレゼンスを持つリーディングカンパニーとして、日産はCIIEにて、業界のトレンドを形成するわくわくする商品を展示しています」

WeRide COO 張力氏のコメント

「WeRideは、自動運転技術の研究開発から運用まで幅広く参加し、全面的にサポートする予定です。常に安全を最優先しているWeRideは、日産と協力して蘇州市民に安全で使いやすく快適な自動運転体験を提供し、革新的な技術で生活の質を向上させていきます」

(出典:日産 Webサイトより)

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