
【ソウル共同】韓国ソウル・梨泰院の雑踏事故を巡り、現場を管轄する竜山警察署の情報課係長が死亡したことが11日、分かった。自宅で発見され、自殺とみられる。警察当局が明らかにした。係長は、同課職員が「予想を超える人波が押し寄せる」などと事故の発生を懸念して作成した報告書を、事故後に隠蔽しようとして削除を指示した疑いが持たれていた。
韓国政府は11日、事故の死者が1人増えて157人になったと発表した。
隠蔽の詳細は不明だが、現場の声を黙殺した不手際を隠す目的だったとみられる。聯合ニュースによると、遺書は見つかっていないが同僚に自殺をほのめかす電話をしていた。