ASPARAGUS - 祝・結成20周年!『良いライブして、良い曲作って、良い音源出したい』ずっと変わらないそれだけのこと

結成20周年を迎えて

──2022年で結成20周年を迎えられました。おめでとうございます!

渡邊:キリがいいとお祭りしたくなるって話なだけで、実際ただ20年経っちゃったなーっていうのが正直な気持ちだし、本当はそれに向けて(20周年)いろいろやらなきゃいけなかったんだけど、うまく気持ちとかいろいろ整わなくて、ちょっとあら? って感じにはなってるけど(笑)。

一瀬:忍と同じ感覚ですね。たとえば来年20周年だからって入念に準備するバンドもいると思うんだけど、俺らは全然考えてなかったし、20周年にそこまで重きを置いていないから、なんかやらなきゃなーと思ってるけど、やりたいとは思ってなかったのかもしれないですね。

一同:やりたいんだけどね〜(笑)。

一瀬:ありがたいことに20年もやらせてもらってたな、ってだけで、勝手に経っちゃってたなといえば経っちゃってたし、20年やろうとも思ってなかったから、居させてもらってありがたいなって感じですね。

原:シンプルに節目というか、それだけの時間やってこれて。応援してくれる人がいて。僕も加入して15年になるんですけど、15年一つのバンドを続けられたってことが初めての経験だから、ありがたいなって気持ちですね。

渡邊:とりあえず20年経っちゃったし、ライブはやりたいからね! 音源とか新曲作るってなるとちょっと構えちゃうところはあるんだけど(笑)。 でもSHELTERでね、11月11日にやれるってことはやっぱ嬉しいし。

一瀬:でも20年やれたってことは、半ば入ってくれたナオウのお陰ってのはあると思う。

渡邊:そうだね! もう解散してるね。

一瀬:面白いタイミングだよね、SHORT CIRCUITが解散して。やってたら絶対誘わないから。解散してナオウ暇そうだなってありつつ。あいつなら俺たちのバカみたいなことも付き合ってくれるんじゃね? って思ってナオウ誘ったから。

渡邊:俺と一瀬の中ではサポートで誘って、知らない間にメンバーにしちゃおうぜって。

一瀬:そういう作戦だったよね(笑)。

原:手伝ってくれ、ってニュアンスだったよね(笑)。

渡邊:あんま重たくしないで軽めのスタンスで入って、じわじわとね。

一瀬:でも結局早めにね、もうお前メンバーだよって早めに言っちゃったよね(笑)。

原:まだライブやる前に言っちゃってたもんね(笑)。

大事なのは互いを尊重し合うこと

──いつも皆さんを見てると仲良しだなぁ〜って思うんですが、20年間続けてこれた秘訣などはありますか?

一瀬:多分みんな人として個々にバンドじゃないにしろ、誰かと行動する上で、ちゃんと何が大事かっていうのをわかってるんだろうね。最初に作ったバンドじゃないから。やっぱりわがままにしたいときもいっぱいあるし、そこでただの自分のわがままを言ってるとメンバー仲悪くなっちゃったりとか、すれ違いになっちゃうから。そこのラインをみんなわかってるんだと思うよね。しかももともと、付き合いやすい人間が集まったのかもしれないし。でも超仲良いかって言われると、ライブやリハ以外で飲みに行ったりはしないし(笑)。大人として個々に大事に思ってるところとか。ここまでだなとか。尊重し合ってる気がするね。

渡邊:けっこう、一瀬さん礼儀作法にうるさいんで(笑)。

一同:(爆笑)

渡邊:僕はしっかり育てられたところありますよ(笑)。

一瀬:そんなことない! 私のほうが育てられましたよ。人として何が大切かを! 横浜人でめちゃくちゃな育ちだったんで(笑)。

渡邊:歳を重ねてるってのもあるんじゃない? 僕たちバツイチみたいなもんだから(笑)。

一瀬:本当そう! バツイチのバンドみたいな! 逆に言うと誰とバンドやったら楽しくやれるのかも声かける前からわかってたみたいな。俺と忍がなぜナオウを入れようとしたのかって、多分ずっと一緒に居れるし、車の長い移動も、一緒に飯食ったりとか音楽的なこと以外でも、バンドとして考えると、ナオウがベストって言わずもがなで、それはもともとナオウを知ってたからだし。ベース上手いけどあいつはない! って奴も当然いるし。俺と忍がナオウを選んだセンスだよね。センスいいな〜、俺たちって(笑)。

渡邊:バンドなんて人間じゃん? 永く付き合えるかどうか。家族かどうかわかんないけど、家族以上に居ることもあるかもしれないしさ。ツアーなんかに行っちゃうと。やっぱり技術とかの前に人柄とか合うか合わないとかって超大事だよね。

一瀬:技術ももちろん大事なんだけど、技術はみんなで高め合えるけど人間性ってなかなかみんなで高め合えないから。

渡邊:バンドのいいところってお互いでフォローできるっていうか。誰か一人秀でてもしょうがないしさ。バンドって混ざってなんぼみたいな。みんなを混ぜてどうなるかみたいな。だから20年も続くし、これからも続くんだろうなって。だから正直、甘えてるかもしれない。というか俺はめっちゃ甘えてるし、みんな気持ちとかテンションとか、揺れ動く感じもみんなお互いバイオリズムとか整えてるから。

原:人が集まって何かやるってそういうことだよね。ある意味言い方変えると、甘え合うっていうところはあると思うし。それぞれの得意分野はあって、それを適材適所やるわけで。一つのことを何人かの人が集まってやるのはそういう相性とかは絶対あるから。そういう意味では俺ら3人はうまくいってる部分が多いんだと思いますね。

渡邊:持ち場が別れてるからね。ざっくりと言うとみんなそれぞれアスパラでの持ち場があって、俺とかだと曲とか書いたりするんだけど、それ以外は逆に何もしないから。一瀬とかはお財布、お金関係とか(笑)。

一瀬:具体的にやることが全然違うからね。

渡邊:ナオウは車とラーメン屋選びとか、サインを色紙にするときの下地作りとか。

一瀬:総じて書記はナオウに頼んでるね。セットリストとか。ゴルバチョフみたいな。書記長的な(笑)。

渡邊:俺って結局、甘えちゃってるんだよね。たとえば僕らのレーベル(3P3B)の社長の曽根さんも良くも悪くも優しいからさ。本当は計画的にあれやって、これやって、って言うんだけど。多分俺がイケないんだよね。誰も言ってこないんだよ。忍はやらねーだろ、ってなっちゃってるみたいで(笑)。

原:でもそこまで俺たちも重要視してないんだよ。

渡邊:まぁ難しいんだけどさ。追い込まれたほうが本当はいいのかな? とも思うし。今までもそうだよね。いつもそうだけど。今回だけじゃなくて。アルバムのリリースもそうだけど。けっこう遅いし。本当にいっつも悔しい思いをしてるから…悔しいよ。もっとうまくいきたい。調子良く、ツンツンと…知ってんだよ。本当は知ってるの…本当はうまくやるやり方を知ってるの。でもダメなんだよ。こうなっちゃう…な?(笑)

一瀬:うまく立ち回ろうと思えばできるよってことだよね(笑)。

渡邊:いや、でもできないんだけどね。難しいよ(笑)。

一瀬:酸いも甘いも見てきてるから。計画通りになんかやろうと思ったらできないけど。気持ちと内容とね。考えると。そこにポッといけないんだよね。いいと思うけどね。そういうところがアスパラらしくて。

渡邊:でもね。今20周年じゃん? 20周年、そのうちなんかあるかもしれないし。ないかもしれないし。

一瀬:ないと思うよ。多分(笑)。

渡邊:でもね。続けるのってやっぱいいと思う。この20年は活動が濃いバンドの5年にも満たないかもしれない。長くやればいいってもんじゃなくて。これ難しいんだよね。

一瀬:それを悪いって思ってるわけでもなくて。

渡邊:20年やってて凄いね! っていうんじゃないんだよね。ただ経っちゃった。

一瀬:そう。1本のカルピスを3日で飲む人と、俺たちみたいに1カ月間、薄〜いカルピスにして。それでも楽しめるみたいな。でも別にいい意味でもないし悪い意味でもないのよ(笑)。

渡邊:いろんな生き方ってあるから。短いものがいいとも思わないし、長いのがいいとも思わないんだけど。それがアスパラガスのスタイルだし。むしろこれから最後の下に沈殿しているカルピスの原液がどぅるるるって入ってくるような感じでやって死ぬのが俺の夢なんだよね(笑)。

一瀬:もしかしたらぶどうカルピスかもしれないし(笑)。

渡邊:でもそんぐらいの気持ちでは今いるかなって。

20年前の11月11日

──活動の中でターニングポイントとなったライブとかはありますか?

渡邊:最初はもっと軽い気持ちでアスパラ始めてね。こんなに長くやるつもりもなかったし。前の潤くん(ex-ASPARAGUS)のときも。

一瀬:でもやっぱ20年前の11月11日のSHELTERはすげー緊張してたから覚えてる。レコ発で発売日で。曲足りないからマドンナのカバーしたりとか。それでも11曲とか12曲しかなくて。それでもありがたいことにお客さんたくさん入ってくれてて、ヘタしたらソールドアウト? してたイメージなんだけど。そういうバンドの経験がなかったから覚えてて。それこそドラムの位置がまだ横だった時代で。また20年後の11月11日にSHELTERでやらせてもらうのは感慨深いし、やっぱ縁だし。凄いよね。自分が凄いっていうわけじゃなくて、20年って凄いからさ。20歳だからさ。やらせてもらうのはありがたいよね。あとはマイナス面なんだけど、10周年の渋公は個人的には凄いターニングポイントになった悪夢のようなライブだった。悪夢は言い過ぎかもしれないけど(笑)。

渡邊:節目のときって誰かなんかあるね。10周年のときは一瀬がバイオリズム的にね。

一瀬:まぁずっとダメだったんだけど。

渡邊:いいときにバイオリズム悪いのよ俺たち。バンド的に調子いいなーって周りが思ってるときも誰かがヤーマンなんだよね。病んでる男の子のことなんだけど(笑)。

一瀬:個人個人のバイオリズムのどん底具合が同じどん底なんだけど、回避の仕方を年取ってわかってきたというか。酷くなくなってきたというか。みんな個々いろいろあるとは思うんだけど。

渡邊:経験もしてるし、考え方も変わってきてるから。昔はバンドもそうだし、人としてもどうなってもいいやーっていう感覚で生きてきたところがちょっとあって。今は全然ないけどね。悪い意味だけど世の中とか全てをバカにしてたというか、舐め期があって(笑)。いろいろな経験があって今があるからいいとは思いますけどね。

原:『3P3B MEETING』がアスパラ入ってすぐあって。SHORT CIRCUIT解散して、もう『3P3B MEETING』は出れないんだなぁってそのときは思ってて。だからなんか印象的に覚えてるかな。

渡邊:2人とも優しすぎんだよ! SHELTERで引っ掛けようとしてない?(笑)

──全然SHELTERのだけじゃなくても大丈夫ですよ(笑)。

一瀬:でもSHELTERばっかりだったじゃん?(笑) ショーサキもキャプヘジもさ。

渡邊:ナオウが最初入った頃、賛否あったよね。

原:もちろんもちろん。

一瀬:ナオウは辛い思いしたと思うよ。

渡邊:潤くんと比べられたり、逆に俺に風当たり強かったり。ナオウはもともとベース&ボーカルじゃん? ベース弾かせてなに従えてるんだって。家来化させてんのかよって(笑)。逆にナオウは潤くんと比べられたりして。潤くんとは背丈が全然違うって言われたりして(笑)。

原:最初の頃は潤くんが夢に出てきたりすることも多くて(笑)。潤くんってすごく優しいのよ。それこそ俺が入りたての頃とかもライブ見にきてくれたりして。好きなようにやっていいんだよって言ってくれたしさ。だから潤くんからの圧とかも全然ないんだけど。でも潤くんが夢の中で見守ってるの。うんうんって頷いてライブ見てるの(笑)。そういう夢をよく見てた。

渡邊:それ気にしてるじゃん、ナオウが(笑)。

一瀬:そりゃあ気にするよね〜。ナオウが一番大変だったと思うよ。後釜で入るっていうのはね。

渡邊:でもナオウが入ってあれよあれよとバンドもいい感じになってきて。

原:タイミングもちょうどアスパラ的にもアクティブな時期だったし。ビークルとかとよくやってた時期かな。

渡邊:ビークル兄さんにはよくフックアップしてもらってたからね。

一瀬:そのときにね。もうちょっと精神的にも伴ってしっかりやれたら良かったんだけど。

渡邊:みんなクレイジー!

一瀬:クレイジー! クレイジー・ゴナ・クレイジー!(笑)

渡邊:ほんと俺らTRFだからね! 3人が全員DJ KOOみたいな(笑)。

一瀬:今思うとね、あのときこうしてればと思うことばっかり。メンタル面もそうなんだけど。取り返しのつかないことばっかり。

渡邊:だから今辞めれてないんだよ。よく言うじゃん? 成功の秘訣は? って。辞めないことだ! みたいな(笑)。

一瀬:成功してないし!(笑)

渡邊:だから辞めなければもしかしたら成功できるかもしれないし。でもね辞めちゃったらね…みたいなさ。変な実業家が言うことみたいだけど、そうだなー、とも思うから。

一瀬:この前たまたまG-FREAK FACTORYの25周年のライブ見に行ったんだけど、茂木(vo)が「強いから残ったんじゃない。残ったから強いんだ」って言ってて。それはなるほどなーって思って。別に俺たちは強いから今まで生き残ったんじゃないのよ。生き残ったからどっかで強くなったのかもしれないなって。強いから云々じゃあないんだけど、長くやるどっかにご褒美みたいなものとか、メンタル的に何か強くしてくれるところとかあるのかなって。辞めちゃったら終わりだから。長くやるってどこかいい部分もあるのかなって。

──楽曲面のお話だと、皆さんお気に入りの曲とかはあるんですか?

一瀬:難しいよね〜。

渡邊:もっといい曲作れる! って思ってる(笑)。

一瀬:曲っていうより得意、不得意とかもあるから。ドラム叩いてるからさ。だからどっかで優劣つけちゃってるところもあるかもだけど。でもアスパラの一番面白いところは本当にいろんな曲があるから。パンクでもないし、総じてロックなんだろうけど、すげーポップな曲もあるし、暗い曲もあるし、はたまた80年代前半のシティポップみたいな曲もあるし。そういうのもやれるのが堪らなく楽しいよね。ジャンルレスというか。忍がいろんな曲書いてくるのが一番の魅力なのかな。いろんな曲がやれるっていう強み。だからこの曲が好きっていうより俺はそこかな。

原:ワンマンとかやるときに、みんなで曲順とか考えるんだけど。それがいつもけっこう難しくて、あれもこれもやりたいって増えちゃうんだよね。でもそれは楽しいところでもあるから。その作業もね。それがアスパラの楽しいところでもあるんだよね。

楽しい遊び場、地獄のSHELTER

──RooftopということでSHELTERでの印象的な出来事ってありますか?

渡邊:もう擦ったよ。擦り倒した(笑)。

一瀬:言えないことばっかりだな……あるんだけどね。本当に印象的なことが(笑)。

※載せられませんが、壮絶な打ち上げ話を聞かせていただきました……。

渡邊:やっぱり情緒が不安定だったのよ(笑)。20代後半から30代中旬ぐらいまで。いや俺に至っては40ぐらいまで。いや40代中旬ぐらいまで(笑)。やっと今見えたのよ! 景色が! 情景が! 周りを把握できるようになってきたのよ。今までぼやぼやしてたのよ! 今48歳なんだけど、俺とかはコロナのおかげとかもあって。こんな世の中でこんなこと言っちゃ悪いかもしれないけど。コロナのおかげで視界がクリアになったというか。勘違いしてたところ、思い込んできちゃったところとか、これいらないなーとか整理できたのよ。こっからじゃないアスパラ?

一瀬:全然質問の答えになってない!(笑)

渡邊:だからいい思い出なんてなんもない! SHELTERに! 地獄ばっかだよ! なんだってやってるよね!?

一瀬:言えないことばっかりだよ! 地獄地獄! なんでもやってる、できる範囲のことはなんでもやってる! めちゃくちゃですよ(笑)。でもそんなSHELTERのモニターも今ここにあるからね(笑)。

一同:頂きました(笑)。

一瀬:つまりよくお酒を飲んだね(笑)。当然ライブはSHELTERですごくたくさんやったし、楽しい思いさせてもらったんだけど。俺たちのご褒美ってさ、ライブもご褒美なんだけど、対バンのみんなと飲めるっていう。しかもSHELTERのいいところってその場所でみんな帰らないでそのまま飲めるっていうさ、なんて楽しい遊び場なんだろうって感じだよね。当時は当たり前だったんだけど、よくよく考えたらこんだけ朝4時まで飲ませてくれて、遊ばせてくれる場所なんてなかなかないよねって。あの当時はSHELTER行ったら朝まで対バンのみんなとどんちゃん騒ぎできるっていうのが楽しくて仕方なかったね。なんか病んでる自分が忘れられる瞬間がSHELTERの打ち上げだったんだよね。だからめちゃくちゃ飲むし、でもどっかで歪みなのよ。病んでる自分の(笑)。ライブ終わってなんか解放されて、っていうだから余計反動だよな。

渡邊:病んでないときは逆に違ったイキり見せちゃったりとか。

一瀬:総じてダメなんだよな(笑)。

渡邊:だから全部ダメ。イキったり病んだり。叶いもしない夢語ってみたり。だっせーんだよ! だっせーの! ダサいことしかしてない(笑)。総じて俺らがやってることなんてだっさいの! 深みのないかっこいい言葉言い放ってみたり。そういう感じ! わかる?(笑) だけどそれがいいのよ。知らないから何も。だから知らないからイキれるし、思い切った言葉も言える。その良さもあるじゃない? その良さもあったけど、なんかダサかったね…。でも今ちょうど明確っていうか視界がしっかり見渡せるようになったのは本当の話で。でもこっからじゃない? アスパラはマジで。ビビるよ?(忍、両手で中指を立てる) SHELTERが俺らのことを知ってんだよ。見てるっていうか。俺らの恥ずかしいところ全部SHELTERが知ってる。

一瀬:恥ずかしいところ知ってるライブハウスことごとくなくなったんだけどさ、SHELTERだけ残ってんだよな。CLUB24、ギグアンティックなくなって、割と恥ずかしい過去消せるなーって思ってたんだけどさ。SHELTERが残っちゃてるから困ったもんだよね(笑)。

渡邊:だからSHELTERだけ知っちゃってんだよ。恥ずかしいところ、俺らのだせーところ。

一瀬:蒼いところっていうの? そういうところも知ってるし。

渡邊:見られてる感じはするね。SHELTERにはね。

一瀬:時計にね。

渡邊:全て刻み込まれてるんだよね。まぁダゼとかもそうだと思うけど。な?(笑)

※ハードファン&カメラマンとしてダゼさん(山﨑)にも来ていただきました(笑)。

山﨑:僕の話はいいですよ(笑)。

渡邊:刻まれてんだろ?(笑)

山﨑:SHELTERで刻まれてます(笑)。

一瀬:ありがたい存在だよね。そういうのもね。

渡邊:しかもさ、刻んでも止められなかったていうか。治外法権みたいなところあったよね。今じゃ考えられないかもしれないけど。なんかすごかったね。よくわからないけど(笑)。

一瀬:すごかったね、本当に。

渡邊:まぁでもSHELTERに看取られながら、看取られて20周年。

一瀬:20周年SHELTERに看取ってもらうのは嬉しいね。

渡邊:とりあえずSHELTERに看取ってもらって。こっからの俺たちがやべーから。(忍、筆者に両手で中指を立てる)

一瀬:20周年にしてパンクス宣言。

通過点「まだまだ歴史を刻んでいきたい」

──今後のアスパラガスの展望を聞かせてください!

渡邊:20周年過ぎてからの俺たちがやばいってことをみんなに伝えたい。だから今回、他の場所でも20周年のお祝いに来てくれるお客さんに伝えたいことは、もう普通に見届けに来てくれと。別にお祝いとかじゃなくて、これからも続くし、ただ単に通過点としてライブを見に来て楽しんで欲しいし。こっからヤベーこと始まるからよ! っていう感じ。(笑)。でもこっからだね。良いライブももっとしていきたいし、変わってないんだよ、始めたときから気持ちは。良いライブしたい。良い曲みんなで作りたい。良い音源出したい。それだけで、それさえあればあとはOKじゃない? そりゃお客さんに入って欲しいよ。楽しいライブ一緒にみんなでやりたいから。でもそれぐらいなんだよね。ね?

一瀬:うん。それができてればお客さんもどんどん来てくれると思うし。

渡邊:そういう気持ちでやればいいわけで。でもそれってもしかしてバンド始めた10代から言ってることが変わってないっていう感じだね。

一瀬:何も変わってないかもね、それは。

原:そんな20年をずっと、今となっては唯一ぐらい見てもらってるていうことです。SHELTERには。

渡邊:この日の打ち上げはどうすんのよ? また刻んじゃうの?

一瀬:もういいのかね? 打ち上げやって。

渡邊:けっこうやってんだよ。で、いつも俺ら帰っちゃうけどOKBとダゼだけ残ってんだよ。

──最近そのパターンすごく多いですね(笑)。

一瀬:まぁアスパラは周りの環境にも恵まれたってことでね(笑)。まぁじゃあ飲みますか。

渡邊:しっかり刻もう。まだまだ歴史刻んでいきたい、SHELTERにはね。

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