黒岩祐治知事は11日の定例会見で、来春の任期満了に伴う知事選について「(4選出馬か不出馬か)どちらも決めていない」と明言を避けた。「今あることをしっかりと仕上げていくことに全精力を傾けたい。次の選挙のことまで考える余裕はない」と述べた。
一方、知事任期を連続3期までとする県の多選禁止条例に関しては、「条例はあるけれども、実効性を持っていない。自分のことを考える上では、あまり重大には考えていない」と説明。「有権者が審判する訳なので、多選はけしからんと思っている有権者がたくさんいれば候補者は評価されなくなる。それも含めた形での選挙だ」と指摘した。条例を廃止する考えもないとした。
知事は現在3期目。条例は松沢成文前知事時代の2007年に公布したが、在任期限を制度化するには法改正が必要なため、施行はされていない。