全中学生で作った“サムライブルー”の千羽鶴 上三川町からサッカーW杯代表を応援

星野会長(左)に千羽鶴を手渡す星野町長=11日午前、宇都宮市鶴田2丁目

 20日に開幕するサッカーワールドカップ(W杯)カタール大会に出場する日本代表チームを、栃木県上三川町内の全中学生約930人が作った千羽鶴が応援する。今夏、折り紙をコンセプトとした日本代表ユニホームが発表されたことを受け、町の進める「ORIGAMIの町づくり」の一環として制作してきた。11日は星野光利(ほしのみつとし)町長が県サッカー協会(宇都宮市)を訪れ、「町の子どもたちの思いを日本代表選手に伝えてほしい」と星野務(ほしのつとむ)会長に「サムライブルー」の千羽鶴を手渡した。

 上三川町は日本の創作折り紙を「ORIGAMI」として世界に広めた町出身の故吉澤章(よしざわあきら)さんにちなみ、ORIGAMIの町づくりを進めている。日本代表のユニホーム発表後、何かできないかと検討し、未来を担う子どもたちに代表選手への思いを込めて千羽鶴を作ってもらうことを決めた。

 本郷、上三川、明治の3中学校で、生徒たちは休み時間や放課後などを使って制作。本郷中3年の田崎優空(たさきゆうら)さん(15)は「サッカーを見るのが好きで、久保建英(くぼたけふさ)選手を応援している。僕たちの思いが選手に届き初戦を突破してくれれば」と笑顔を見せる。

 このほか、町図書館には町キャラクター「かみたん」の折り紙に親子で書いた応援メッセージボードも設置されている。

 星野町長から千羽鶴を受け取った星野会長は「日本代表には折り鶴に象徴される日本の美学を美しいプレーで体現し、世界を魅了してほしい」とこたえていた。

 同協会は千羽鶴を日本サッカー協会に届けるという。

星野会長(左)に千羽鶴を手渡す星野町長=11日午前、宇都宮市鶴田2丁目

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