「キャンプを楽しむうえでユニクロは不可欠!ユニクロを語らずしてキャンプは語れない!」。これはキャンプ初心者の方だけでなく、アウトドアの達人も共通の見解です。「え?ユニクロってアウトドアに特化したウエアを出してたっけ?」と思った人は、ぜひ本記事をチェック。私たちの日常着として活躍するユニクロのウエアが、なぜキャンプシーンで支持されているのか。ここを読めば一目瞭然です。
ユニクロのウエアは今やキャンプに不可欠な存在!それを証明するアンケート結果がこちら
実を言うとユニクロには、明確に「キャンプ向け」と区分される製品は存在しません。しかしながら「キャンプシーンでユニクロが高評価を得ている」という事実は揺らぎません。それを裏付ける興味深いデータがあるので、まずはこちらを見てください。
秋冬のキャンプシーズン真っただ中のこの時期、ユニクロは847人のキャンパーにアウトドアシーンでのウエアについてのアンケートを実施。その結果からは、ユニクロの商品がキャンパーの間で非常に重宝されている現状が見えてきます。
アウトドアシーンでユニクロを愛用しているキャンパーはどれくらい?(Q1:n=847/Q2:n=483)
アウトドアシーンでユニクロのアパレルを着用しているキャンパーは、回答者全体の90%以上。子どもにユニクロを着せている人もほぼ90%と、実に多くのキャンパーがユニクロの恩恵を受けていることがわかります。
キャンプの際に積極的にユニクロを着用する理由はどこにあるのか?(n=847)
数あるアウトドアブランドのウエアと並んで、日常着のイメージが強いユニクロの製品が愛用されるのには、それだけの理由があるはずです。アンケートによると、もっとも評価されているのは機能性、続いて価格という結果が出ました。防寒性、防風性、耐久性といった機能が求められる環境下でも、ユニクロの機能性が信頼されているのがわかります。
寒さも、焚き火の火の粉も怖くない?ユニクロがキャンプに最適な理由を徹底解説
想像以上に多くのキャンパーが、ユニクロ商品を愛用していることがわかってもらえたかと思いますが「なぜユニクロがそこまで愛されるのか?」「どんなメリットと魅力があるのか?」そんな疑問を解き明かすのにうってつけのイベントが、去る10月30日に豊洲のWILD MAGIC / LOVE KINGDOMにて開催されたので、ハピキャン編集部が潜入してきました。
このイベントを開催した経緯について、ユニクロのPRチームに所属する中山雄太さんは「キャンパーのみなさんは、ヒートテックやウルトラライトダウンをよく使用されていると聞いていますが、ユニクロには他にもアウトドアで使っていただけるアイテムがあります。それぞれにどんな機能性があるのか、どんなスタイリングができるのかを知ってもらい、より多くの方にご活用いただくきっかけになればと思い、開催にいたりました」と語ります。
会場にはキャンパーのハートを掴むユニクロアイテムが目白押し!
イベント会場に足を踏み入れるやいなや、そこかしこに展示されたカラフルなユニクロアイテムが目に飛び込んできました。ユニクロの代名詞とも言えるさまざまなタイプのフリースはもとより、多彩な素材を駆使したアウターやパンツがお出迎え。見ているだけで、どう組み合わせてキャンプに行こうかと妄想が膨らみます。
中でも目を惹いたのは、ユニクロのアウターを使用して作った非売品テント。撥水性、防寒性に優れた「ブロックテック」素材を採用したテントは、外壁に水をかけるデモでその機能性の高さを発揮し、ユニクロ商品とアウトドアの相性のよさを証明していました。
また、会場に用意されていた数々のウエアは、その場で試着することも可能。キャンプと同じオープンエアの環境で試着できるので、ウエアが持っているさまざまな機能をよりリアルに体感できるのが嬉しいところです。
その他にも、白いTシャツを自分好みに染められるタイダイ染めのワークショップ、無料で飲食が楽しめるフードブース、ドリンクブースなど、穏やかな秋晴れの中、ユニクロがイメージするアウトドアスタイルを存分に満喫できる環境が用意されていました。
「ユニクロ×アウトドア」は正しい選択!4人のスペシャリストがその真意を語る
イベントでは、アウトドアのスペシャリスト4名によるトークショーも開催されました。そこでは、ユニクロ商品がキャンパーから支持される理由を中心に、ユニクロとアウトドアの「幸福な関係」が語られました。
トークショーの登壇者はいずれもアウトドアシーンで活躍する専門家。進行役は、キャンプインストラクター・BBQインストラクターの資格を持ち、ラジオパーソナリティーとして活動する辰巳健太郎さん。スピーカーは、ハピキャンでもお馴染みのアウトドアスタイリスト・近澤一雅さん、キャンプYouTuberのこっしーチャンネルさん、そして、キャンプメディアCAMPHACKの編集長・松田隆史さんの計3名。現在のキャンプシーンのトレンドから、そこに溶け込むユニクロの存在について語られた意見の数々は、前述のアンケート結果が生まれた理由を解き明かすものになりました。
専門家の知見から導き出された「キャンパーがユニクロに求めるもの」
まず、最近のアウトドアウエアのトレンドについて、松田さんがキャンプメディアの編集長という視点から「以前までキャンプで着るウエアは、アウトドアブランドの独壇場というイメージがありましたが、最近は少し変わってきています。アウトドアとは縁のなかったブランドが、日常的に着る服の延長上として、機能的なアパレルを提案するようになりました。キャンプ人気の中、これからキャンプを始めてみようというエントリー層が増えたこともあって、街着としても着られるアイテムがたくさん見られるようになりました」と解説。
こっしーチャンネルさんは、必要だと思われる機能の具体例として「雨は屋根があればしのげますが、風や寒さはウエアで調整するしかありません。だから、防風性や防寒性は気になりますね」と経験に基づいた見解を披露。松田さんからも「持っていく荷物のことを考えると、かさばるものはできるだけ避けたい。コンパクトにたためるウエア、軽量なウエアは重宝します」という、アウトドアの実情に沿った意見が加えられました。
ユニクロPRチームの中山さんが「ヒートテックシリーズ、ウルトラライトダウンなどのアイテムが、キャンパーから高い支持を集めている」と仰っていましたが、その理由がよくわかります。
ユニクロ商品の多彩なカラバリは、着こなしの幅を広げてくれる
キャンパーが重視する要素は、機能性だけではありません。近澤さんはユニクロがアイテムごとに多彩なカラーを用意している点に注目し「豊富なカラーバリエーションは、コーディネートに個性を持たせてくれるだけでなく、選び方によっては視認性を上げて安全を担保するというメリットもあります」とコメント。
こっし―チャンネルさんの「キャンプに行くときは、普段のコーディネートでは使わない色を取り入れて冒険するという楽しみもありますよね」という意見に対しても、近澤さんは「ユニクロの商品はコスパが高いから『冒険』しやすいですよね。手ごろな価格でいろいろなカラーが揃えられるのは大きなメリットです」と同調しました。
ほかにも「ユニクロならではのカラーバリエーションを生かすことで、アウトドアシーンは一層華やかになる」「同じモデルを何色も揃えたとしても、お財布が痛まないコスパの高さもポイント」「成長の早い子どもたちは、買い替えの頻度が上がるからユニクロが最適」というような、ユーザーの気持ちに寄り添ったリアルなコメントも飛び交いました。
冬キャンプに向けて、実用的かつおしゃれなコーデを探る
そして、アウトドアスタイリスト近澤さんの真骨頂。ユニクロアイテムを用いたコーディネートへと話題は移ります。この日の登壇者の洒脱でありながらも機能的なコーディネートはすべて、近澤さんのスタイリングによるもの。近澤さんいわく、「大切なのは、『足し算・引き算』がしやすいこと。季節やその日の気温に合わせて、羽織ったり脱いだりすることを考えてアイテムを組み合わせます」。そのコーディネートの妙について、まずは近澤さん自身のスタイルから解説してくれました。
「足し算と引き算」で温度調節のしやすい、オールラウンドコーデ
暖かそうなダウンのアウター。首にはボリューム感のあるマフラー。ダウンの下に数着のアイテムを重ね着しているのがこのコーデのポイントのようです。
「自分が着ているのが、もっともオールラウンドなコーデかと思います。インナーにはヒートテック、その上にニット、その上に着ている防風仕様のパーカはポケッタブルなので、着ないときは小さくまとまるので邪魔にもなりません。そしてアウターのダウンは、ちょっと熱いと感じたら脱げばいい。足し引きのしやすい組み合わせですね」(近澤さん)
近澤さん着用アイテム
秋キャンプにに対応する、シンプルなすっきりコーデ
続いて紹介された辰巳さんとこっしーチャンネルさんのコーデは、アイテム数がやや少なめのスッキリとした装い。
お二人のコーディネートは秋口を想定したスタイルだそうで、「辰巳さんはタートルネックの上に防風仕様のフリースパーカを。風はしっかり防ぐので秋口ならこれでOK。寒いようなら、アウターの下にダウンベストなどを入れてもいいかもしれません。こっしーさんは、同じくタートルネックと防風フリースで、間にキルティングベストを挟んでいます。ヒートテックのスウェットパンツは裏起毛なので下半身はかなり暖かいと思います」(近澤さん)
ちなみにお二人が着ていた、防風フィルムを内側に埋め込んだフリースの防風性能は確かなもので、会場にはその優秀さをアピールするデモ展示もありました。周囲の風車が激しく回転する中、フリースで風を遮った風車だけが微動だにしません。防風フリースのポテンシャル、恐るべし!
辰巳さん着用アイテム
こっしーチャンネルさん着用アイテム
町で着ることを意識した、スタイリッシュな防寒コーデ
続いて紹介された松田さんの着用コーデは、アウターの上にアウターを重ねた完全防寒仕様。
このボリュームあるコーデについては「タイツ、ソックス、インナーシャツにヒートテックを。ウルトラライトダウンの上から、シャツジャケットを重ねました。重ねることで防寒性を高めているのはもちろんですが、このまま街を歩いても違和感のないスタイルを意識しています」(近澤さん)とのこと。
松田さん着用アイテム
いずれのコーディネートも、ユニクロのウエアがもともと備えていた機能性を、アウトドアシーンに応用することをイメージしたものです。組み合わせは自由自在。フィールドに出るためのウエアの選択肢が充実すること間違いはありません。
キッズアイテムの豊富さに助けられているファミリーキャンパーは多数
ユニクロのアイテムの特徴として、キッズウエアの豊富さが挙げられます。それは、ファミリーキャンプを愛するキャンパーにとっては大きな利点。コストパフォーマンスの高さは折り紙付きですから、転んで破けたり焚き火で穴が開いたりしても、頭を抱える心配はなさそうです。
「ファミリーキャンプのエントリー層にとっては、子どもに何を着せればいいのかわからないという人もいるでしょうから、商品のバリエーションが多いユニクロなら、その部分でも助けになります。また、気軽に親子コーデが楽しめるのもいいですね」と松田さんが語るように、これからキャンプにチャレンジしようと思っているファミリーは、ユニクロアイテムを積極的に取り入れていくことでキャンプが始めやすくなるかもしれません。
キャンプでのユニクロの着こなし方をスタイリストが提案!近澤流・鉄板コーデを公開
今回お邪魔した「UNIQLO OUTDOOR EVENT」の会場は、ユニクロとアウトドアシーンの相性の良さを象徴するかのように、アウトドアスタイリスト・近澤さんの手による、ユニクロアイテムを用いた多数のコーディネート提案が展示されていました。
数多のアウトドアウエアをチェックしてきた近澤さんが考える、アウトドアにおける効果的なユニクロウエアの取り入れ方はいかに。いくつかのスタイリングについて、そこに込められた意図や、ユニクロのアイテムから感じたメリットを聞いてみました。
焚き火の火の粉もへっちゃら!のタフなコーデ
「一番右のスタイリングは、焚き火対策を考えたものです。コットン系のマウンテンパーカにデニムパンツを合わせて、火の粉で穴が開いたりしないように。中にはウルトラライトダウンを入れて、防寒性も高めました。日常的にも着られることも念頭に置いています。中央の赤いダウンのキッズスタイルは、ハイネックシャツにボリュームのあるアウター、裏地がフリースのパンツを合わせた防寒スタイル。アウターは中綿仕様なので、汚れても家庭で洗濯できるのがポイントです」(近澤さん)
レディース
キッズ
豊富なバリエーションで、ファミリーキャンプを楽しく!
「ユニクロのアイテムが、ファミリーの幅広いニーズに対応することがわかるスタイリングです。まず、左のメンズスタイルは、積雪があるような極寒キャンプにも対応する組み合わせです。
防風フリースの上に、同じく防風仕様で、中綿で丈の長いパデッドコートを。お尻の部分まで寒さから守ってくれます。ボトムはヒートテックタイツの上にヒートテックパンツ。ネックウォーマーも装備して完全防備にしました。キッズ(左)のイエローのアウターはトドラー(幼児)というカテゴリのもの。子供向けのサイズが多彩なので、未就学児がいるご家庭も安心です。
ピンクニットのキッズと一番右のレディースは、親子コーデを意識しました。ママにはダウンパーカをセレクトしましたが、それ以外のニット、スカート、レギンスという組み合わせはお揃い。親子でファッションを合わせやすいのもユニクロの魅力だと思います。
ちなみに、ママと女の子にあえてスカートを選んだのは、実はアウトドアで動きやすいから。防風仕様なので、寒い日でも安心です」
メンズ
キッズ(boy)
キッズ(girl)
レディース
ますます広がるユニクロ ✕ アウトドアの可能性。既存のアイテムを生かしながら新たな境地へ
今回のイベントでは、ユニクロが目指す「既存のアイテムの魅力を生かしながら、アウトドアシーンに新たな提案をしていく」という狙いや方向性が垣間見れた気がします。
このイベントを通じてPRの中山さんは、「参加者の皆さんからも『キャンプでユニクロを着るメリット』をお聞きできましたし、ベテランキャンパーの中にも、ユニクロ商品をご愛用いただいている方が多いことがわかりました」と手ごたえを感じているようです。
ユニクロでは今後、より一層アウトドアシーンとのかかわりを強めていくための施策を温めています。過去に、アウトドアファッションをコンセプトに据えたブランド「ホワイトマウンテニアリング」とのコラボレーションが成功した経験を踏まえ、アウトドア専業ブランドとのコラボも検討したいとのこと。
また、長年にわたって続けているリサイクル事業、「服のチカラを、社会のチカラに」という理念を掲げたサスティナビリティ活動などを通じ、アウトドアシーンへの積極的なアクセスを検討していくようです。
機能的で着心地が良く、バリエーションも豊富なユニクロのアパレルは、日常とアウトドアをスムーズに行き来するためのアイテムとして、その存在感をさらに高めていくことになるでしょう。