Z世代の価値観理解を SHIBUYA109 lab.長田所長が講演 しもつけ21フォーラム

しもつけ21フォーラムで講演する長田氏=11日午後、宇都宮市大通り2丁目

 下野新聞社の会員制組織「しもつけ21フォーラム」の11月例会が11日、宇都宮市内で開かれ、SHIBUYA109エンタテイメントの若者マーケティングチーム「SHIBUYA109 lab.」所長長田麻衣(おさだまい)氏(31)が「Z世代の消費価値観と実態について」と題して講演した。

 同チームは毎月、Z世代のうち「around20(15~24歳)」の200人に声をかけて消費の価値観や動向などを調査・分析。自社や外部企業のマーケティングを支援している。

 Z世代については、交流サイト(SNS)で常につながっているからこそ周囲との調和を大切にする一方、コミュニティーごとに表現する自分を変化させている、といった特徴を紹介。入念に情報収集して好きなアイドルやアニメを応援する“オタ活”など、自分にとって価値があるものに時間とお金を使うと分析した。

 今後は企業やブランドが若者と共に価値を生み出すことが求められるとした上で、「企業が存続するためにも若者の価値観や関心事、その背景を正しく理解し、アウトプットすることが大切」と強調した。

 長田氏は東京都出身。総合マーケティング会社で商品開発・ブランディングなどを経験。17年にSHIBUYA109エンタテイメントに入社し、マーケティング部を立ち上げた。

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