「最初の見通しが甘かったのではないか」 スカイレール終了で、団地住民が運営会社に指摘 広島市安芸区みどり坂

 広島市安芸区の住宅団地スカイレールタウンみどり坂の交通システム「スカイレール」で、運営会社は12日、2023年末をめどに運行を終える方針についての住民説明会を始めた。27日までの土日祝日に、団地内の集会所で計13回開く予定にしている。

【動画】みどり坂のスカイレール、2023年末めどに運行終了へ

2023年末に運行が終了する見通しとなっているスカイレール

 初日は午前と午後に説明会があり、午前の初回には住民約40人が出席した。運営会社の担当者は、採算面から運行を終了して電気自動車(EV)の路線バスへ切り替える方針などを説明した。出席者によると、住民からは「最初の見通しが甘かったのではないか」などの意見が出たという。

 スカイレールは、高台にある団地の開発に合わせて1998年8月に開業した。モノレールとロープウエーを一体化した日本初の技術を採用。団地とJR瀬野駅間を結ぶ延長約1・3キロを片道約5分で運行している。高台にある団地と瀬野駅の標高差は約200メートルある。

【関連記事】

・みどり坂のスカイレール、2023年末めどに運行終了へ JR瀬野駅と団地結ぶ交通システム

・「友達に自慢していたのに…」 スカイレール終了に驚く住民 代替バスに期待の声も

© 株式会社中国新聞社