勝田貴元が表彰台圏内の3番手浮上。 優勝争い展開のエバンスにアクシデント発生/ラリージャパン最終日SS17終了後

 11月13日(日)、WRC世界ラリー選手権第13戦『フォーラムエイト・ラリージャパン2022』は、SS15 “Asahi Kougen”から競技最終日のデイ4がスタートした。現在のラリーリーダーは、前日から変わらずティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)だが、SS16 “Ena City 1”を終えた段階で日本の勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合3番手に浮上した。

 曇り空のなか、朝8時過ぎに開始されたSS15では、前日のデイ3を首位と3秒差の総合2番手で終えたエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)がベストタイムをマーク。トップを行くヌービルとのギャップを0.6秒に縮めプレッシャーをかける。

 しかし、続くSS16でエバンスに悲劇が。なんと、タイヤトラブルに見舞われステージ上でのホイール交換を余儀なくされてしまう。この影響でエバンスは1分40秒以上タイムを失い順位を総合4番手まで落とすこととなった。

 一方、エバンスの脱落によりヌービルは1分以上のセーフティマージンを獲得。また、総合3番手につけていたオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)は同2番手に順位を上げ、ヒョンデ勢がワン・ツー体制を築いた。

 前日から4番手につけている勝田も順位がひとつ上がり、総合3番手に浮上。母国ラリーでの表彰台獲得に近づいている。SS16終了時点で、4番手エバンスと勝田のギャップは13.9秒となった。
 
 ラリー最終日の折り返しポイントとなるSS17 “Nenoue Plateau”は、セバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)がトップタイムをマークし、エバンスと勝田がこれに続くリザルトに。勝田はエバンスにわずかながら差を詰められたが、依然として13.5秒のリードがある。

 WRC日本ラウンド『ラリージャパン』最終日に残るステージはふたつ、SS18 “Ena City 2”とSS19 “Asahi Kougen Wolf Power Stage”だ。前者は11時48分から、最終パワーステージは14時18分スタート予定となっている。

ファンの声援を受ける勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第13戦ラリージャパン

■2022年WRC世界ラリー選手権第13戦ラリージャパン暫定結果 SS17後

Pos. No. Driver Machine Gap

1 11 T.ヌービル ヒョンデi20 Nラリー1 2h19’53.1

2 8 O.タナク ヒョンデi20 Nラリー1 +1’05.6

3 18 勝田貴元 トヨタGRヤリス・ラリー1 +1’30.3

4 33 E.エバンス トヨタGRヤリス・ラリー1 +1’43.8

5 1 S.オジエ トヨタGRヤリス・ラリー1 +2’40.1

6 44 G.グリーンスミス フォード・プーマ・ラリー1 +4’06.2

7 21 E.リンドホルム(WRC2) シュコダ・ファビア・ラリー2エボ +6’35.7

8 23 S.パヤリ(WRC2) シュコダ・ファビア・ラリー2エボ +7’03.6

9 69 K.ロバンペラ トヨタGRヤリス・ラリー1 +7’08.5

10 24 G.ミュンスター(WRC2) ヒョンデi20 Nラリー2 +7’32.0

※リザルトは編集部集計

© 株式会社三栄