〇〇からしか摂取できない栄養がある(からしかせっしゅできないえいようがある)

「〇〇からしか摂取できない栄養がある」(からしかせっしゅできないえいようがある)とは、食事をとる場で使われる言葉ではなく、趣味や趣向を語る際に用いられる言葉。

「〇〇からしか摂取できない栄養がある」の意味

「〇〇からしか摂取できない栄養がある」(からしかせっしゅできないえいようがある)とは、食事をとる場で使われる言葉ではなく、趣味や趣向を語る際に用いられる言葉。

好きなものがある人や推しがいる人がよく使う言葉で、文字通りそこからしか摂取できない栄養があるとの意味。〇〇に入る言葉は人によって異なるが、忙しい毎日を乗り越えるための活力、荒んだ心を癒してくれる存在=栄養は共通認識である。

〇〇には食事と同等、またはそれ以上に大切なものが含まれる場合がほとんどだが、そういった栄養素は実在してはいない。

「〇〇からしか摂取できない栄養がある」の由来・語源

「〇〇からしか摂取できない栄養がある」の由来ははっきりとしておらず、発信元は不明となっている。

元ネタではないが「〇〇からしか摂取できない栄養がある」が流行るきっかけとされているツイートは存在する。2022年10月末現時点で7.4万件いいねのついたツイートで、内容は心に響いたツイートに書かれていた言葉をプリントアウトしたというもの。

プリントアウトした言葉は、以下の通り。

“「女の子が演じる王子様」からしか摂取できない特殊な栄養素がある”

現在よく使われている「〇〇からしか摂取できない栄養がある」とは少し言葉は異なるが、同じ意味合いの言葉だ。ただ、こちらのツイートにもTLから流れてきた言葉が心に響いたと書かれており、やはり元ネタは不明となっている。このツイートに共感した人が多くいたことから「私の栄養素は〇〇!」とコメントを残す人が増え、現在の「〇〇からしか摂取できない栄養がある」の形に落ち着いたと推測される。人間には体内生成ができない・できにくい栄養素があり、それらは食物やサプリメントなどで補わなければならない(必須アミノ酸やビタミンなど)。外部から取り入れることが必須の栄養素……すなわちオタクに必要な供給と置き換えることもできる。

公式や同じ趣向を持つ人からの供給により得られるものと、体内生成ができない栄養素がうまく掛け合わさった結果「〇〇からしか摂取できない栄養素がある」が生み出されたのかもしれない。〇〇から“しか”と強調されているところに、どこか強い意思を感じられる。

「〇〇からしか摂取できない栄養がある」の活用例

利便性の高い言葉なので、何にでも当てはめることができる。

「(二次元キャラ)からしか摂取できない栄養がある」

自身が生きる次元にいない存在だからこそ、キラキラと輝いて見える。

誰にでも平等に接してくれるため、安心して推すことができるといった点においては最強クラス。

「宝塚の男役からしか摂取できない栄養がある」

男性ではなく、女性が演じる男性からだからこそ出せる美しさ、気品、振る舞いなどといった要素に、喜びを見出した際に用いる。女性が演じるからこそ、女性の理想がこれでもかと具現化された宝塚の男役。

100年以上に渡る長い歴史が、その根強い人気を現している。「パンダからしか摂取できない栄養がある」

栄養は人だけでなく、動物からも得られることができる。丸いフォルムにのんびりとした動きが可愛らしいパンダは、老若男女問わずに愛されており、ひとたび子どもが生まれたら大フィーバーが起こるほどの人気ぶりだ。関連動画も数多く上げられ、お疲れ気味の現代人を日々癒してくれる。

パンダに限らず、人によってはさまざまな動物の名前が入る。

〇〇に入れ込む言葉によっては、共感される・されないの差異は出るかもしれないが、何を栄養とするのかは個人のお好みのため、自由度は非常に高い。

自由度に加えて汎用性があることから、SNS上や好みが似ている仲間内で気軽に使えることができる。

だからこそ、今の人気を勝ち得た言葉といえるだろう。

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