【FIFAワールドカップカタール2022】注目のGK&DF編

「FIFAワールドカップカタール2022」で、日本代表のゴールを守るGKは、権田修一(清水エスパルス)、シュミット ダニエル(シントトロイデンVV/ベルギー)、川島永嗣(RCストラスブール/フランス)が選ばれた。

権田は安定感があり、アジア予選のほとんどに出場。9月の欧州遠征で負傷し、コンディションが気になるが、守備重視で臨む試合には欠かせない存在だ。シュミットは197cmの長身を生かしたハイボールへ処理に定評があり、欧州遠征ではPKをストップして存在感を示した。攻撃の起点になる正確なキックも持ち味であり、攻撃重視の試合で出番がありそう。4大会連続でW杯メンバーに選ばれた川島は、精神的な柱としての役割が期待される。

DFの中心は、キャプテン・吉田麻也(シャルケ04/ドイツ)と、冨安健洋(アーセナル/イングランド)のセンターバック(CB)コンビ。特に23歳の冨安は、W杯初出場ながら、強さ、速さとパスの精度、サイドバック(SB)でもプレーできる幅広いスキルを備え、日本の守備にとって欠かせない存在。11月初旬の所属クラブの試合で負傷交代したのが気がかりだが、復調に期待するしかない。

CBはほかに、SBもこなす伊藤洋輝(VfBシュツットガルト/ドイツ)、中盤のボランチでもプレーできる板倉滉(ボルシアMG/ドイツ)、川崎フロンターレでキャプテンを務め、多くのタイトル獲得に貢献した谷口彰悟がメンバー入り。SBは4大会連続代表のベテラン・長友佑都(FC東京)、3大会連続代表の酒井宏樹(浦和レッズ)、大胆なポジショニングで攻撃に変化を加える山根視来(川崎フロンターレ)が選ばれた。複数のポジションをこなす選手が多く、対戦相手、置かれた状況に応じて最終ラインを組むことになるだろう。

日本がグループリーグE組初戦で対戦するドイツは、マヌエル・ノイアー(バイエルン・ミュンヘン/ドイツ)、マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン(バルセロナ/スペイン)、という世界的GKを2人擁し、第2戦の相手コスタリカのゴールは、2014年大会で好セーブを連発し、チームを初のベスト8に導いたケイラー・ナバス(パリ・サンジェルマン/フランス)が守る。第3戦で対戦するスペインのウナイ・シモン(アスレティック・ビルバオ/スペイン)も一級品のGKだ。彼らの牙城を日本の攻撃陣は崩せるかが見ものだ。

大会全体では前回2018年大会のゴールデングローブ(最優秀GK)であり、2mの身長と長い手足を生かしたセーブが持ち味のベルギーのティポ・クルトワ(レアル・マドリード/スペイン)、抜群の反射神経でサッカー王国・ブラジルのゴールを守るアリソン・ベッカー(リバプール/イングランド)らが注目選手。

E組のDFでは1対1の強さでドイツの最終ラインに君臨する、アントニオ・リュディガー(レアル・マドリード/スペイン)、2014年大会のベスト8メンバー、オスカル・ドゥアルテ(コスタリカ。アル・アフダ/サウジアラビア)、高いパス能力を持ち、攻撃の起点になるアイメリク・ラポルテ(スペイン。マンチェスターC/イングランド)らのプレーに期待。

大会全体では、若手の注目株であるピエロ・インカピエ(エクアドル。レバークーゼン/ドイツ)、世界最高のDFの呼び声も高いフィジル・ファン・ダイク(オランダ。リバプール/イングランド)らのプレーは見逃せない。

文/佐藤新

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