岡山市の施策 動画で分かりやすく 情報発信プロジェクト本格始動

「街歩き」をテーマに市が作成した第1弾動画の一場面。主要施策を分かりやすく発信していく

 岡山市が動画を中心とした主要施策の情報発信プロジェクトを本格始動させた。まちづくりへの市民の関心を高め、目標や課題を共有することで施策推進につなげる狙い。ユーチューブの市公式チャンネルでは「街歩き」をテーマとする第1弾動画を公開しており、来年1月半ばまでに第2、3弾も順次投入する計画だ。

 プロジェクトは「わかるかわる岡山市」と命名した。どんな課題にどう取り組んでいるかが「わかる」と、自治体としての市が「かわる」との思いを込めたという。

 第1弾の動画は約3分と30秒の2パターンがあり、外部の動画プロデュース専門家の助言を受けて作成。歩道を広げた「ハレまち通り(旧県庁通り)」や西川緑道公園周辺の店舗、イベント関係者らへのインタビューを通じ、中心市街地のにぎわい創出に向けた施策をアピールしている。

 堅苦しい印象を和らげるため市内在住の青年「ワカルくん」、市の実情に詳しい「カワル先生」を演じる手遣い人形「パペット」も登場させた。12月中旬には第2弾で「地域資源」を、来年1月中旬には第3弾で「交通環境」を題材に公開を目指す。

 情報発信ツールとして市はユーチューブのほか、テレビCMや新聞広告、ツイッター、JR岡山駅周辺のデジタルサイネージ(電子看板)も活用する。事業費は2490万円。2023年度以降の継続も検討している。

 市広報広聴課は「市民の皆さんが施策の背景や目指すところを自分事として受け止めていただけるよう、分かりやすい情報発信に努める」としている。

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