1本1万2000円の高級アスパラ 1万本に1本の希少な存在「極太」でもやわらかジューシー

1本1万20000円の高級ホワイトアスパラガス「冬採りホワイトアスパラガス『白い果実 大樹』」が来年1月1日に発売される。

直径21ミリ以上!極太な高級ホワイトアスパラ「大樹」

岩手県の株式会社馬場園芸が生産し、4本入り1箱4万8000円(税込み)で販売する。同社のホワイトアスパラブランド「白い果実」シリーズの中で最も太いことが特徴で、通常のアスパラが直径10~15ミリ程度であるのに対し、「大樹」には直径21ミリ以上、重さ80グラム以上の「極太」なものだけが選ばれる。

「白い果実」シリーズの一般的なホワイトアスパラガス

同社の代表・馬場淳さんは「シンプルに焼いて塩とオリーブオイルをかけて食べていただければ、それだけの価値を感じていただける」と胸を張る。同社が作る、柔らかさとみずみずしさが特長のホワイトアスパラの中でも「大樹」は「焼いているとバターのような香りがしてくる」と濃厚な香りを持つ。味は「とうもろこしのような甘さ」だという。

雪深い岩手で冬の雇用を守るため「冬採り」のアスパラガスを作り始めた

1本1万円超えの理由は自慢の味だけでなく、「1万本に1本の確率でしか収穫できない」という希少性にもある。一般的に、太いホワイトアスパラが多く流通するヨーロッパの栽培方法では、太く育ちやすいが皮が厚くなる。

一方、馬場園芸では、土を盛って日光を遮る代わりに遮光シートでアスパラを覆ったり、通常は数年間収穫する株から1年しか収穫しなかったりと特殊な栽培方法で生産し「皮が非常に柔らかく生でも食べられる」ものを作るが、太く育ちにくいという。馬場さんは「太いホワイトアスパラが採れるのは当たり前ではないが、この方法で出てきたホワイトアスパラは生でも食べられますし圧倒的にみずみずしい」と価値をアピールした。

収穫されるホワイトアスパラ
代表の馬場淳さんは200年以上農業を営む一家の9代目

高級だが「完売する予定です」と自信はある。1シーズンの販売数は10箱(合計40本)程度の見込み。購入は公式サイト「三右エ門オンラインショップ」で受け付ける。

(よろず~ニュース・今井 佳奈)

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