「寺とDJとドラム!」宮島・大聖院で非日常の幻想的な空間 廿日市市

紅葉シーズン到来で週末の宮島は多くの人でにぎわいました。そんな中、宮島最古の寺院では紅葉と音楽を楽しむ初めてのイベントが開かれました。

紅葉が見ごろを迎え始めた11月12日の宮島。

新型コロナウイルスの県内の新規感染者数は2000人台を推移していますが、コロナ禍の前に戻ったかのような多くの観光客で埋め尽くされていました。

中には外国人観光客の姿も。鮮やかな朱色が映える厳島神社の大鳥居周辺も多くの観光客でにぎわいました。

そんな中、夜の宮島で一風変わったイベントが催されました。

古武家朋哉記者「宮島の歴史あるお寺、大聖院に来たんですが、境内から何やらすごい音がしますね。見てください、ステージの上にドラムとDJブースがありますよ」

806年に空海が開いたという歴史ある寺のお堂の前に置かれた電子機器。県観光連盟が中心で広島の絶景と音楽をかけ合わせて観光を盛り上げようという

企画の一環で行われた今回のイベント。

寺とDJとドラム!これまで交わることのなかったものが一緒になる初めてのコラボレーションです。

凛として時雨 ピエール中野さん「どうなるんですかね、やってみないと何とも言えないですけど忘れられない体験には間違いなくなるだろうなというのはある」

前売り券200枚は完売。あたりが暗くなるとまわりの雰囲気に溶け込むかのようにDJプレイがスタート。

これまでの大聖院のイベントでは見たことのないリズムが観客を揺らします。ノイズ

古武家記者「みなさん超絶ドラムプレイを楽しんでいますよ。中には体を揺らしている人もいますね」

ドラムDJのピエール中野さんが登場すると境内のボルテージは最高潮に。

フェス好きの記者も寺の境内で思わずこぶしを突き上げてしまいました。

寺の境内で繰り広げられるコール&レスポンスは非日常の幻想的な空間を生み出していました。

来場者「いつも来てるんですけど宮島に、でも全然違う感覚でめっちゃ楽しかったです」

来場者「紅葉もきれいでしたし、後ろのお堂もライトアップされていて幻想的な雰囲気の中楽しめたと思います」

大聖院副住職 吉田大裕さん「みなさん大変熱狂していただいて喜んでいただいて、やってよかったなと思いました。お寺に足を運ぶというきっかけがない方もたくさんいらっしゃると思うので、これを通して日中にお寺に来てお参りしてもらったり、きっかけ作りになればいいなと思っています」

観光連盟などは今後も音楽×観光で広島を盛り上げるイベントを考えていきたいとしています。

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