注いでもらう時、グラスはどうする?知っておきたい「ワイングラス」のマナー

おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。

ひとつのテーマを1週間意識して過ごすことで、マナーや心遣いが自然と身に付く!そんな連載コラムを毎週火曜日にお届けしています。

今週のテーマ 「ワイングラスの正しい扱い方」

毎年11月の第3木曜日に解禁される、ボジョレーヌーヴォー。2022年の解禁日は、11月17日(木)だそうです!

今年はどんな味わいを楽しむことができるのか、楽しみですね。

今日は、そんなボジョレー・ヌーヴォー解禁前に、ワイングラスの扱い方をおさらいしておきましょう!

ワインを注いでもらう時のグラスは「置いたまま」

ビールや日本酒などを注いでもらう時は、両手でグラスを持つのがマナーですよね。

けれど、ワインを注いでもらう時は、気をつけて!注いでもらう方に全てをまかせて、グラスは「置いたまま」にして注いでもらうのが正解です◎

その理由は次の3つです。

【1】注ぐ人が不安定で注ぎにくいため

ビール瓶や徳利と違って、ワインボトルは重いですよね。

グラスを持ち上げられると、注ぐ人は不安定になってしまい、危ないのです。

【2】ワイングラスが割れないようにするため

ワイングラスは繊細なので、グラスボトルがグラスに触れてしまうと割れてしまうことも。

ボトルを持つ人が注ぐ時、ワイングラスを持っているほうがグラスをぐいっと近づけてしまうと、とても危険!

注ぐ方だけが動かせる状態のほうが、グラスとボトルの衝突を防げて、安全に注げます。

【3】ワインの風味を損なわないようにするため

ワインはとても繊細な飲み物。温度によって、その風味が変わることがあります。

注いでもらう時にグラスを持っていたら、体温がワインに伝わって、風味を損ねる可能性があります。

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ワインを注いでもらっているのに、ただ見ているだけだと、申し訳ない気持ちになってしまう…そんな方もいらっしゃるかもしれません。

でも、注いでいただいたら、にっこり笑顔でお相手の目を見て「ありがとうございます」と伝えれば大丈夫!

なぜグラスを置いておくほうがよいのか、その理由を考えながら、自信を持って楽しんでくださいね。

乾杯はグラス同士を合わせない

ビールジョッキなど、しっかりした作りのグラスなら問題ありませんが、ワイングラスなどの繊細なグラスの場合、グラス同士は合わせずに、以下のような流れで行うのが正式な乾杯なのです。

1) 首~目の高さにグラスを持っていく

2) 相手とアイコンタクトをする

3) 会釈をする

グラスをカチンと合わせることで、繊細なグラスが欠けてしまうのを避けるためですね!

メンバーやお店の雰囲気によっては、グラスを合わせてもよい場面もあると思いますが、格式のあるレストランなどでは注意が必要。状況に合わせて、使いわけてみてくださいね。

口紅にも気をつけて!

ちなみに…女性は、グラスについた口紅を指で拭うと、「相手をお誘いしている」というサインになる場合もあるそう。

マナーではありませんが、そういうサインがあるということも知っておいてくださいね!

グラスを指で拭わなくてよいよう、お店に入る前、またはテーブルに座る前に、お手洗いにいってティッシュで口紅をおさえるなど、工夫できればスマートですね。

それではまた次回。Have a ごきげん day!

★この連載は【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!

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