物価の高騰に上がらない給料。私たちのお財布を取り巻く環境は悪化しています。『LIVEしずおか』では数字を通して日頃の生活で気になる家計の「見方」を、SBSの記者がみなさんの「味方」になって考えていく「家計のミカタ」シリーズでお届けします。
今回の数字は「30%」です。この時期、食べたくなる鍋にまつわる数字なんですが、材料費が去年に比べて30%近く上昇しているんです。鍋をお得に食べてもらおうと販売する側は工夫を凝らしています。
桜エビと牛ホルモンが入ったモツ鍋。静岡市駿河区の「おかだ」はこのモツ鍋が名物です。
<山本太朗記者>
「たっぷりの野菜にモツのあぶらとサクラエビの風味がマッチして、とてもおいしいです」
実はもつ鍋がいま再び脚光を浴びています。10月、大手グルメサイト「ぐるなび」が発表した今年2022年のトレンド鍋は「平成リバイバル鍋」です。平成に流行したモツ鍋やチゲ鍋のブームが再び到来すると予測されています。
もつ鍋の復権は店には追い風ですが、それ以上の逆風が吹き荒れています。
<「おかだ」店主 岡田新紀さん>
Q.野菜は高騰している?
「2〜3割、値上がりしている。仕入れをしていても」
もつ鍋の生命線であるホルモンの価格も3割程度の値上がりしていて、苦しい状況は続いています。材料費の高騰は家庭で作る鍋にも大きな影響を与えています。
<スーパー安藤 安藤秀剛社長>
Q.鍋の具材の状況?
「大体去年と比べて30%くらい値上がりしている」
Q.値上がりはどれくらいいつ頃から?
「半年前からじわじわと段階的に値上がりしてきた」
鍋の具材が軒並み値上がりしていて、家族4人で食べる鍋の一人当たりの値段が2021年の同じ時期と比べると最大で30%程度上がっている計算です。わたしたちの頭を悩ませる食材の高騰ですが、お得に鍋をする方法はあるのでしょうか?
スーパーの人気の鍋の素のランキングをみると、手間暇かけてダシを取らなくても、タレに旨味があって簡単でおいしい商品が数多く並ぶようになりました。
<スーパー安藤 安藤秀剛社長>
Q.鍋の具材が値上がりしてる状況ですが、お得な鍋は?
「エバラの鍋しゃぶシリーズは、肉と簡単な野菜を入れるだけ。例えば、肉とキャベツの千切りだけで、美味しくいただける、簡単・美味いといういい商品」
人気が高いのはシンプルな具材で楽しめる鍋です。例えば、お肉と千切りキャベツだけ。沢山の具材を入れなくてもその時に安いものを選んで鍋にすることができます。本格的な冬がスタートする季節。お得な鍋で節約してみてはいかがでしょうか?