沖縄のIT人材発掘を目指す 東京のIT企業「グローバルウェイ」 OISTに育成拠点を開設 

 【東京】東証グロース市場に上場しているIT企業「グローバルウェイ」(本社・東京、小山義一社長)が14日、12月から沖縄科学技術大学院大学(OIST、恩納村)のインキュベーション施設に沖縄オフィスを開設すると発表した。沖縄のIT人材発掘を視野に入れ、県内出身エンジニアの育成も目指す。

 同社は2004年設立。法人向けプラットフォーム構築支援サービスや、求職者向け企業情報提供サービス「キャリコネ」の運営などを手掛け、16年4月に東証マザーズ(当時)に上場した。

 発表によるとOISTがスタートアップ(新興)企業支援のために設けた「イノベーションスクエア・インキュベーター」内に、12月1日に新オフィスの開設を予定する。自社のプラットフォーム事業とOIST内で実施されている基礎研究を組み合わせることで、社会課題解決や新サービス創出を目指す。

 沖縄工業高等専門学校など県内の教育機関で専門教育を修めた人材に着目し、県出身者を中心に、人材不足が指摘されるエンジニアの育成にも取り組む方針だとしている。

 梁行秀取締役は、東南アジア諸国と近い沖縄での拠点開設のメリットを強調し、「20億人のマーケットがあるアジアで活躍できる人材を育てたい」と意欲を示した。

 (安里洋輔)

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