故フィリップ殿下 ドラマ『ザ・クラウン』の告訴を検討していた 妹の死が自分のせいだとされ憤慨

英国の故フィリップ殿下が、人気ドラマ『ザ・クラウン』のエピソード内容をめぐってネットフリックスを訴えることを「検討していた」と報じられた。昨年99歳で崩御されるまで、故エリザベス女王と結婚していたフィリップ殿下は、あるエピソードで妹セシリー王女の死が自分のせいだと描写されていることにショックを受け、王室法律事務所のファラー・アンド・コーに相談、同シリーズの制作チームを法廷で訴える意向を示していたことが伝えられている。

王室の歴史家であり作家でもあるヒューゴ・ヴィッカーズ氏はこう語る。「フィリップ殿下が弁護士に相談して、『どうしたらいいか』と尋ねたのは知っています。殿下は、あのような描かれ方をされたことにとても憤慨していました。殿下も人間です。他の人と同じように傷つく可能性がある」

また、エディンバラ公爵フィリップ殿下の友人は、「夕食会でエディンバラ公爵の隣に座った際、公爵はこのドラマや自分について語られていることについて、とても怒っていたのを覚えています」と振り返っている。

シリーズ2で放映された同エピソードは、16歳のフィリップ殿下が学校で起こした悪さが発端となった状況下で、セシル王女がロンドンへ飛行中に飛行機墜落事故で他界。殿下の父親であるギリシャとデンマークのアンドレアス王子はセシル王女が亡くなったのは殿下のせいだと責めるようなセリフが含まれていた。

しかしその後、フィリップ殿下は結局、「決して文句を言わず、説明もしない」という妻エリザベス女王の王室ルールに従い、法的措置を取らないことを選んだとヴィッカーズ氏は主張している。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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