コンビニ従業員、銀行員が活躍 2件の詐欺被害防ぐ 雲仙署が感謝状

詐欺被害を防ぎ感謝状を受け取った(右から)永田所長、川原さん、寺本さん=雲仙署

 雲仙署は9日、ニセ電話詐欺被害を未然に防いだとして長崎県雲仙市の十八親和銀行南串山出張所、永田竜次所長(50)、セブン-イレブン雲仙吾妻店従業員の川原律子さん、寺本久美子さんに署長感謝状を贈った。
 同署などによると、永田所長は9月28日、同出張所で70代男性客からATMの操作方法を尋ねられた際、男性の携帯電話が通話状態だったため事情を聴いた。男性が「1年分の携帯電話の未納金を支払わなくてはならない。今日振り込めば95%戻ってくる」と説明したため、詐欺を疑い同署へ通報した。
 川原さんと寺本さんは10月10日、同店で20代女性客から「国税庁から未納金があるとメールが来た。電子マネーで支払うよう書かれているが方法が分からない」と尋ねられたため、女性に購入を思いとどまらせ通報した。
 同署で宮﨑秀樹署長が3人に感謝状を手渡し、「一度被害に遭うと続けて狙われることがある。今回防いでいただき、先の被害も断つことができた」と礼を述べた。永田所長は「お客さまに説明して、納得してもらうのは大変だったが、未然に防ぐことができて良かった」と話した。

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