「沖縄を再び戦場にさせない」日米統合演習、市民らが那覇で抗議集会

 ノーモア沖縄戦命どぅ宝の会は13日、那覇市の県庁前で日米共同統合演習「キーン・ソード23」の実施に抗議する集会を開いた。南西諸島の自衛隊配備強化に危機感を示し「沖縄を再び戦場にしてはならない」と主張した。山城博治共同代表は「恐ろしい戦争が迫っているのに、緊張感はいまだない」と、県内でも危機感が共有できていない状況だと指摘。「かけがえのない島を、軍靴で踏みにじらせるわけにはいかない」と訴えた。

 具志堅隆松共同代表は「遺骨収集で戦没者と向き合ってきたが、現在の県民が犠牲者になるのではないかという危機感を持っている。われわれは紛争を望んでいない。紛争の巻き添えにしないでほしい」と語った。

 (稲福政俊)

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