最難関のF部門、金賞は大谷内さん 埼玉ピアノコンクール8部門の受賞者決まる アマチュア、連弾部門も

各部門の金賞受賞者たち=13日午後、埼玉県川越市の東邦音楽大学グランツザール

 第30回彩の国・埼玉ピアノコンクール(同実行委員会主催、埼玉新聞社など後援)が13日、川越市の東邦音楽大学グランツザールで開かれ、8部門それぞれの受賞者が決まった。県内外から参加したF部門(大学生・一般の部)は大谷内映さん(東京都)が金賞に選ばれた。

 同コンクールは昨年から審査員有志による実行委が主催し2年目を迎えた。7月の予選には283人がエントリーし、準本選を経て、11月の本選に109人が進んだ。

 13日までの本選で各部門の金、銀、銅、特別奨励賞が決まり、表彰された。各部門の金賞は、E部門(高校生)が栗原良介さん(三芳)、D部門(中学生)が斉藤匠吾さん(さいたま)。A部門(小学1、2年)は池畑祐衣さん(春日部)、B部門(同3、4年)は饗庭悠輝さん(伊奈)、C部門(同5、6年)は井上恵輔さん(上尾)がそれぞれ受賞。アマチュア部門では大塚慎二郎さん(さいたま)、ペアで演奏する連弾部門には中級が原芳歩さん(川越)・貝原歩美さん(同)、上級は上田遥さん(川越)・川浪佳恋さん(さいたま)が輝いた。

 実行委代表で審査委員長の梅谷進さんは「多くの方々のご協力を得て、昨年と変わらぬ参加をいただき大変うれしく思っている。各部門とも高レベルで拮抗(きっこう)し、質の高い演奏が多かった」と総評し、「高いレベルを維持し、来年また素晴らしい演奏が聴けることを楽しみにしている」と述べた。

 表彰式前には、昨年のF部門金賞受賞者、嵯峨花蓮さんによる記念演奏も行われた。

 上位入賞者による受賞者演奏会は来年4月2日、さいたま市文化センター小ホールで行われる。

■入賞者一覧(敬称略)

【A部門】金賞=池畑祐衣(春日部市)▽銀賞=江縁ひな(川口市)小峰澪緒(蓮田市)▽銅賞=稲垣泰駕(さいたま市)萩原正宗(行田市)竹下花音(川越市)▽特別奨励賞=深見美月(戸田市)富田琴音(久喜市)白田彩智(上尾市)

【B部門】金賞=饗庭悠輝(伊奈町)▽銀賞=吉田明花(蓮田市)末松佳夏(春日部市)▽銅賞=仁平月子(さいたま市)金内湊(蕨市)大山志乃(上尾市)▽特別奨励賞=中村咲環(戸田市)石井梨花(越谷市)北田健悟(白岡市)

【C部門】金賞=井上恵輔(上尾市)▽銀賞=古郡杏奈(深谷市)東洸樹(さいたま市)▽銅賞=永田佑奈(春日部市)野地うらら(さいたま市)大平唯夏(同)▽特別奨励賞=川上侑輝(戸田市)竹崎詩(さいたま市)中野結夢(吉川市)

【D部門】金賞=斉藤匠吾(さいたま市)▽銀賞=井原ゆい(熊谷市)伊藤茉央(さいたま市)▽銅賞=細川大志(越谷市)中村温咲(戸田市)土屋愛菜(春日部市)▽特別奨励賞=なし

【E部門】金賞=栗原良介(三芳町)▽銀賞=井上果音(茨城県龍ケ崎市)▽銅賞=田村結羽(東京都豊島区)関優衣(宮代町)長林春那(戸田市)▽特別奨励賞=柏浦麻琴(さいたま市)

【F部門】金賞=大谷内映(東京都国分寺市)▽銀賞=佐伯涼真(さいたま市)▽銅賞=鳥居奏子(東京都調布市)井上莉里(同)▽特別奨励賞=鵜飼真帆(神奈川県茅ケ崎市)吉田千壽心(春日部市)若尾拓哉(東京都小平市)岩崎汐音(千葉県柏市)秋丸紗季子(東京都世田谷区)

【アマチュア部門】金賞=大塚慎二郎(さいたま市)▽銀賞=島村裕子(川口市)工藤瑞子(東京都豊島区)▽銅賞=野田範子(久喜市)橋本熙(川口市)▽特別奨励賞=永草寛和(東京都港区)渡辺一陽(戸田市)

【連弾部門】金賞〈中級〉=原芳歩(川越市)貝原歩美(同)同〈上級〉=上田遥(同)川浪佳恋(さいたま市)▽銀賞〈上級〉=大嶋秀実(深谷市)大嶋康起(金沢市)▽銅賞〈初級〉=上原千佳(川口市)東洸樹(さいたま市)▽特別奨励賞〈初級〉=稲垣奏音(さいたま市)佐藤莉子(同)同〈中級〉=竹内柚稀(越谷市)細川大志(同)

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