【元ドライバーに聞いた】トラック運転手のきついこと15選

「トラック運転手はきつい?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、「トラック運転手のきついこと」と合わせて現役トラックドライバーの体験談や運転手をやってよかったことなどについても解説していきます!
弊社ではドライバー専門求人サイト「トラックマンジョブ」を運営しており、これまで5,000人を超えるドライバーの方々の転職に携わってきました。それらの知見をもとに説明します。

トラック運転手のきついこと15選

拘束時間が長すぎる
トラック運転手は、勤務時間が長い職種です。
待ち時間などもあるので、実質的な労働時間は多少減りますが、平均拘束時間は13時間ほどと、一般的な職業に比べて勤務時間は長時間です。

出勤時間が早い
トラック運転手は早朝から仕事が始まることも多く、勤務時間が長いのにもかかわらず、出勤時間が早いので家に帰らず、そのままトラックで一晩過ごすという人もすくなくないです。

休憩が取れない時もある
トラック運転手はなかなか休憩時間がとれないこともあります。
荷物の配送状況や道路状況の影響で休んでいる暇がないということもしばしば。また、休憩時間は確保できたものの、駐車場が空いていないなどで休憩場所を確保できないために休憩時間もない、ということもあるのがトラック運転手の大変な所です。

連休がなかなか取れない
トラック運転手はシフト制の会社も多く、連休を取得しづらいです。業界的にも週末が忙しくなる傾向があるため、一般企業のようにどうしても土日休みが良いという方は大手運送企業を選ぶことをオススメします。

常に事故のリスクがある
トラック運転手は毎日トラックを運転するため、常に事故のリスクがつきまといます。仮に事故などによって免許が停止になったりすると、事務職の仕事へ移動もしくは、最悪の場合解雇ということになります。

体への負担が多い
トラック運転手は長時間運転するだけでなく、重い荷物をトラックに積み・おろしと、肉体労働のため体への負担は多くなります。かなり体力を使う仕事でもあるので、日ごろの生活を見直し体力をつけておく必要があります。

関連記事:【現役トラック運転手が選ぶ】トラックドライバーに向いてる人の特徴

商品買取のリスク
運送時に商品が壊れてしまった、積みおろしの際に落として商品を壊してしまったなど、トラック運転手を長年やっている方は経験あるのではないでしょうか。
運送会社は基本的に、商品破損時はドライバーの買取という会社も少なくないので、就職や転職する際はこの部分の規定をチェックしておくことをおすすめします。

残業代が出ない会社もある
トラック運転手は長距離・長時間労働にも関わらず、残業代がでないというブラックな会社も少なくないようです。
特に下請けの運送会社などは、残業代がでないという声も多数あります。就職や転職を考えている方は、求人や福利厚生以外にも、会社の情報をよく調べてから応募するようにしましょう。

体調が悪くなっても早退しづらい
トラック運転手は基本的に一人で仕事することも多く、ルートも決まっているという人もいます。その場合、運転中に体調が悪くなってしまったとしても中々早退できないというのも、きついところです。

家に帰れない日もある
トラック運転手は、一晩、あるいは数日家に帰らないこともあります。理由として、長時間労働の翌日も出勤時間が早く、家に帰るよりもトラックで過ごしたほうが寝坊する可能性が低くなるためです。

睡眠時間が短い
小型の近距離ドライバーなどでなく、長距離ドライバーなどは睡眠時間が短い傾向にあります。拘束時間が長く、朝が早いという仕事を送っている方は多いのではないでしょうか。現役ドライバーによると睡眠時間は平均して4時間~ながくて6時間ほどだといいます。

臨機応変に道路状況を把握するのがきつい
トラック運転手になりたての方は、臨機応変に道路状況を把握することがむずかしく、きついと言われています。道路の工事によって別ルートから行かなくてはならない、ナビ通り進んでいたらトラックが入れないほど狭い道に来てしまった、という状況も経験が浅いうちはしばしばあります。特に大型のトラックを運転している場合は、Uターンや切り返しが難しい道路などもあります。慣れないうちは事前にルートを確認したり、交通情報を確認することをおすすめします。

高速に乗れない場合もある
下請け企業の場合に多くありますが、高速料金を払わないようドライバーに下道で運送するよう指示する会社もあります。下道で運送するため運転時間や距離が延び、労働時間も伸びていく状況です。

横乗りがある期間はきつい
新人ドライバー期間だと仕事を覚えるために教育係や先輩と一緒に仕事をする期間がよくあります。その期間のうちは狭い空間で長時間2人でいるため、気を遣う場面が多くあり体力的だけでなく、精神的にもきつくなります。

家族サービスができない
基本的にトラック運転手はシフト制になるため、土日休みがあまりありません。そのため家族を持っている方は家族との休みが合わず、スケジュール調整がむずかしく出かけられる機会も少ないのではないでしょうか。トラックマンジョブでは土日休みの求人も取り扱っています。ぜひチェックしてみてください。

トラック運転手が人気ないのはきついから?

ブラックな企業がある
最近では働き方改革の影響により、トラック運転手の労働時間も短縮されてきました。しかし、まだまだブラックな企業は存在します。残業代が支払わない、待機時間は給料が出ない、などのブラック企業がクローズアップされる影響で運送業界のイメージは「きつい」という印象付けられています。そのため、トラック運転手は人気がないと言われています。

将来性を感じない
トラック運転手は運転が好き、運転技術が高いだけでは務まりません。体力をかなり使う仕事なので、体力が減る高年齢になればなるほど、年収が減っていくのが現状です。また、AIによる自動運転などが発達していることから、無人運転が進み将来、運転手という仕事がなくなるのではないか、と将来性を感じていない人もいるようです。

若者の車離れ
トラック運転手が人気がないと言われている理由の一つとして、若者の車離れが関係していると考えられます。
そもそも、車を運転していないので、車に興味がなく若者からの応募も少なくなっているのが現状です。

トラック運転手がきついのは車種や運ぶものによって変わる

トラックドライバーは車種や運ぶもの、仕事内容によってもきつさが変わってきます。特に、長距離・大型運転手は労働時間が長く、体力も使うためきついといわれています。
しかし、トラックの大きさだけで判断してはいけません。トラック自体の大きさは小さいものの、コンビニ配送や自動販売機の補填ドライバーなどはかなりきついと言われています。夏などの繁忙期になると荷物の量は倍以上に増え、かつ決められた件数、納品しないといけないので、労働時間は長くなります。
関連記事:トラックドライバーのボーナスは?
関連記事:トラック運転手の平均年収や給料を詳しく紹介!

トラック運転手に適した年齢は?

ドライバーに適した年齢は体力のある20代~30代です。しかし、トラック運転手の若者は少なく40代以上のトラック運転手がほとんどです。

トラックドライバーの平均年齢
厚生労働省によると平成30年度のトラック運転手の平均年齢は47歳です。一般的な業界の平均年齢42.9歳を上回っており、トラック運転手は高齢化が進んでいると言えます。
しかし、逆に言うと身体機能が衰えてくる40代以上の方々が現役で働いているため若い年齢でなくとも、転職のチャンスはあります。実際にミドル層・シニア層を採用している企業もあるため、気になった方はトラックマンジョブをチェックしてみてください。

きついけど続けられるトラック運転手のやりがい

毎日運転できるの
トラックドライバーはきついことが多いですが、やりがいもあります。運転が好きな方は毎日運転ができるので、天職といえるでしょう。また、地方を回ることも多く、トラックドライバーでなければ見れなかった景色等も見れるのがやりがいとしてあります。

給料がいい
トラック運転手はきつい反面、給料が良いと言われています。
一般的な企業の新卒の給料平均が23万円の中、トラック運転手の平均給料は30万円となっています。トラック運転手は給料にあまり年齢が関係ないので、若い人は特に給料が良いと言えます。また、歩合制を取り入れている運送会社もあり、年収600万円~1000万円を稼ぐトラックドライバーもいます。
トラックドライバーの給料に関してはこちらの記事でも詳しく紹介しています。

人間関係のトラブルが少ない
基本的に一人で仕事をすることが多いので、人間関係で悩む人は少ないのではないでしょうか。一人で黙々と仕事がしたいという方にはもってこいの仕事ですね。

トラック運転手を辞めて良かった?元ドライバーにインタビュー

トラック運転手の仕事はやりがいもありますが、きつい・ブラックという声も多くあります。今回は実際にトラックドライバーとして働いていた方にインタビューをしてみました。
僕は元々大きなトラックが好きで運送会社に入社が決まった時は大好きなトラックを毎日運転できると、ワクワクして希望に満ちていました。しかし、運転好きだけで仕事を続けられるほど甘くない職業だと知りました。
1日の拘束時間が長くて、帰ってご飯を食べたら既に夜中・・・なんてことがほとんでした。残業は道路状況等によって変わるので仕方ないことです。ただ、待機時間は給料を出してもらえなかったのと残業代も出ない状況で、仕事を続けるメリットがなくなったので辞めました。今も別の会社でドライバーを続けていますが、前の会社と比べ物にならないほど快適に仕事ができています。

きつくないトラック運転手の会社選びのコツ

トラック運転手の会社選びのコツは大前提として、大きな会社を選ぶことが重要です。
選ぶべき会社の条件・ポイントを5つ紹介します。
①会社の規模が大きい(従業員数100人以上あれば良い)
②会社の営業期間が長い(目安は設立から15年~20年以上)
③営業所が全国各地にあるor多い
④会社のホームページに従業員の声などが載っている
⑤トラックに「制限速度で走っています」などの文言が入っている
このような条件がそろっている運送会社は安定的に経営ができていると考えられます。特に制限速度を規制している運送会社はオススメです。
理由として、速度超過などで走っているとドライバーが捕まったり、近隣の住民からクレームが発生します。大手企業は印象もきにするため、速度制限をしている運送会社は大きな会社として考えることが出来ます。

関連記事:トラックドライバーの履歴書の書き方

トラック運転手はきつい?|まとめ

本記事ではトラック運転手のきついことや元ドライバーの体験談などについて紹介しました。
近年、働き方改革でトラック運転手の労働時間は短縮されつつありますが、世間的にはまだまだきついという印象が根強くあります。
現在、トラック運転手としてきつい思いをしている、これからトラックドライバーに転職しようか悩んでいるという方は、会社選びのコツを参考にトラックマンジョブの求人をチェックしてみてください。

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