瀬戸内海の安全守り続ける、香川 四国最古、鍋島灯台150年

香川県坂出市の無人島・鍋島にある四国地方最古の鍋島灯台=10月

 四国地方最古の鍋島灯台(香川県坂出市)が15日、初点灯から150年を迎えた。難所とされる瀬戸内海の航行の安全を明治初期から守り続け、来年には国の重要文化財に指定される予定。

 鍋島灯台は、岡山と香川をつなぐ瀬戸大橋のほぼ中間地点に位置する無人島・鍋島にある。高松海上保安部によると、「日本灯台の父」として知られる英国人技師リチャード・ヘンリー・ブラントンによって建設され、1872年11月15日に初点灯した。

 灯台の多くは船の「道しるべ」の役割を果たすが、鍋島灯台の場合は船が夜明けを待って航行するための停泊信号として使われた時期もあった。

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