総務省は15日、携帯電話の利用者が契約先の事業者とは別の通信網を使える「ローミング」の非常時導入に向けた基本方針案を公表した。119番などの緊急通報に加え、一般の電話やデータ通信にも適用すると明記。できる限り早い実現を目指す。携帯サービスを暮らしに欠かせない「ライフライン」と位置付け、通信障害や自然災害が起こっても利用できる環境を整える。
非常時のローミング導入は、7月に発生したKDDI(au)の大規模障害で緊急通報などに支障が出て、機運が高まった。一般の電話やデータ通信も対象とするかどうかが焦点だった。