地上波のGP帯に初出演した伝説のバンドマン・Hi-STANDARDの軌跡

3人組パンクロックバンド「Hi-STANDARD(ハイスタ)」のボーカル・ベースの難波章浩が、11月15日に放送されたバラエティー番組「ありえへん∞世界」(テレビ東京系)の2時間半スペシャルで、地上波のGP(ゴールデン・プライム)帯(午後7時~11時)の番組に初出演を果たした。

同バンドは、インディーズで自主制作したアルバムの売り上げが、国内外で100万枚を超す大ヒットを記録し、社会現象になったほど。

番組では、新潟県内のラーメン店「なみ福」の復活を目指す難波に密着。家族で通い続けた店が閉店することを知った難波は、思いも寄らぬ行動に出たのだ。そして、難波が、人気絶頂のさなかに突然活動を休止した真相や、再始動の意外なきっかけ、沖縄移住の知られざるエピソードを語った。

東京都生まれの難波は1991年、恒岡章(ドラムス)と横山健(ギター)と共にハイスタを結成。1994年に国内インディーズデビューを果たした。

1995年リリースのアルバム「GROWING UP」が海外盤を含めると70万枚を超えるセールスを記録。

1999年にはアルバム「MAKING THE ROAD」をリリースし、国内外合わせて100万枚以上の売り上げを記録。ノータイアップ、最小限のメディア露出でありながらのミリオンヒットは当時としては異例の出来事だった。

翌2000年8月26日、千葉マリンスタジアムにて「AIR JAM 2000」を開催。このライブを最後にハイスタは活動を休止してしまった。

時を経て2011年の9月18日、横浜スタジアムにて「AIR JAM 2011」を開催し活動を再開。3万枚のチケットに22万の応募が殺到した。

その後、順調に活動を続けている。

「GP帯の番組に出演することで、バンドのことを知らない世代にもPRできるので、新たなファン層が開拓できるかもしれない。そして、今後、難波やバンドへのテレビ出演のオファーが増えるのでは」(音楽業界関係者)

もともとのハイスタのファンにとっても喜ばしい状況になったはずだ。

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