
箱根・仙石原を代表する秋の風物詩「仙石原すすき草原」では、冬枯れが進んだ黄金色のススキが晩秋の風に揺れている。多くの観光客や家族連れが足を運び、散策や撮影を楽しんでいた。
「かながわの景勝50選」に選ばれる同所は、台ケ岳(標高1045メートル)の裾野に広がる18ヘクタールの草原。かつては火山灰の土壌と湿地を利用し、かやぶき屋根用のカヤを栽培していた。箱根仙石原観光協会によると、例年より周辺の紅葉が進んでいるため「今は紅葉とコントラストが楽しめる。初秋の銀色の穂よりも晩秋のススキが好きな人にはちょうどいい時期では」と話していた。
黄金色の状態は今月中旬まで楽しめるという。問い合わせは同観光協会電話0460(84)8301。