産後ママを支援 大村で赤ちゃんの一時預かり開始 子育て応援プレイス『そのまま』

一時預かりしている赤ちゃんを見守るメンバー=大村市武部町

 産後間もない母親を支援しようと、長崎県大村市内の子育て経験者や保育士ら11人が0~2歳児を一時預かる任意団体「子育て応援プレイス『そのまま』」を立ち上げ、本格サービスを開始した。
 新型コロナ禍で外に出ることが難しく、子どもの世話や孤独感に悩んでいる母親の声を受け開設。佐世保市でファミリーサポートセンターを運営する「NPO法人ちいきのなかま」の協力を受け、9月から5組の親子を対象にモニター事業に取り組んできた。
 「通院したい」「ゆっくり家事をしたい」「仮眠したい」など、母親のニーズはさまざま。関係者は「子どもが0~2歳の間はママも大変。『自分の気持ちをさらけ出してほしい』との思いを込め、『そのまま』と名付けた」と話す。
 活動拠点は大村市武部町の民家で、サービスは1時間千円。原則平日午前10時から午後5時までの間、2~3時間をめどに預かる。メンバーの藤井淳子さん(60)は「母親が抱えている悩みやつらいことを受け止めることで、楽になってまた赤ちゃんと向き合う手助けがしたい」と話した。
 活動費の寄付も受け付けている。問い合わせはNPO法人ちいきのなかま(電090.9498.3608)。


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