県内の特支生徒、ボッチャで熱戦 パラ銀の木谷さん見守る

熱戦を繰り広げる生徒たち=諫早特別支援学校

 長崎県内の県立特別支援学校の生徒たちによるボッチャ大会が12日、諫早市真崎町の県立諫早特別支援学校であり、ボッチャのパラリンピック銀メダリスト、木谷隆行さん(53)=大分県別府市=が見守る中、熱戦が繰り広げられた。
 木谷さんは鹿児島県生まれ。18歳まで本県で過ごした。1999年にボッチャを始め、リオデジャネイロ・パラリンピックではボッチャのチーム(脳性まひ)で銀メダルを獲得。大会は木谷さんの功績をたたえ、ボッチャを通じて交流を深めようと県特別支援学校長会が毎年開いている。
 ボッチャは球を交互に投げ、目標球にどれだけ近づけるかを競う。手で投げられない場合は「ランプ」と呼ばれる滑り台のような器具を使うなどし、障害の有無にかかわらず楽しめる。
 大会には、木谷さんの母校、諫早東特別支援学校など4校から肢体不自由の中学生、高校生の6チームが参加し、各チームが2試合ずつ対戦。部活や体育で練習した成果を披露し、ナイスプレーで会場を沸かせた。熱戦の結果、諫早特別支援学校Aチームが優勝した。
 現在は指導者として活躍する木谷さんは取材に「ボッチャと出会って多くのことを経験し、生きがいになった。子どもたちには、何か打ち込めるものを見つけて頑張ってほしい」と話した。


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