
福井県の漁業者でつくる県底曳網漁業協会は16日までに、同県で6日に漁が解禁された特産のズワイガニ「越前ガニ」が豊漁で、既に国の定めた漁獲可能量の約半分に達しているとして、漁期を通した安定供給のため、一隻当たりの水揚げ量を制限すると決めた。
小さいサイズのカニは逃がすなどの規制を取る。県によるとズワイガニ漁の自主制限は初めて。
同協会によると、国が定める漁獲可能量は341トン。例年、この時期までの水揚げは約3割だが、今期は半分に上っている。漁期(雄は来年3月20日まで、雌は今年12月31日まで)前に上限に達し、シーズン後半に操業できなくなる懸念がある。