血中の酸素飽和度(SpO2)の値をアプリで管理できるパルスオキシメータ HPO-200T3

見やすい画面で数値の読み取りミスを防止 11月30日発売

オムロン ヘルスケア株式会社(本社:京都府向日市、代表取締役社長:荻野 勲、以下当社)は、パルスオキシメータの新商品2機種を2022年11月30日より発売します。パルスオキシメータとは、指先などに光を当て、採血することなく、皮膚を通して動脈血の酸素飽和度 SpO2(以下SpO2)を測定するための医療機器です。今回発売するのは、Bluetooth通信機能を搭載した「オムロン パルスオキシメータ HPO-200T3(以下HPO-200T3)」と、通信機能なしの「オムロン パルスオキシメータ HPO-100(以下HPO-100)」です。HPO-200T3は、測定したSpO2と脈拍数のデータをスマートフォンに転送し、健康管理アプリ「OMRON connect(以下オムロンコネクト)」で管理できます。

HPO-200T3HPO-100

現在、喘息や慢性閉塞性肺疾患 COPD(以下COPD)などの呼吸器疾患の患者数は、国内で380万人以上いるといわれています*。また近年では新型コロナウイルスの感染拡大により、自宅でSpO2を測定する機会が増えています。普段からSpO2の値を測ることは、呼吸器疾患患者の急な体調の変化や疾患の重症化など、状態の把握に役立ちます。特に高齢者や慢性的に症状がある人は、息切れなどの症状に慣れてしまいSpO2の低下に気づきにくいと言われています。SpO2の普段の値は人によっても異なります。パルスオキシメータで日々SpO2を測定し、平常時の状態を数値で把握しておくことが大切です。

* 独立行政法人 環境再生保全機構患者調査(厚生労働省)より

今回発売するHPO-200T3は、Bluetooth通信機能を搭載しており、オムロンコネクトを使用して測定結果を簡単にスマートフォンに転送できます。転送されたSpO2と脈拍数のデータは、日、週、月および年単位のグラフや平均値として表示されるため、日々の数値の推移を一目で確認できます。さらにHPO-200T3、HPO-100の両機種に「脈波検出不安定お知らせ」機能を搭載しています。指先の冷えやむくみ、外乱光などの影響により脈波の検出が正確にできていない場合は「?」を画面に表示して再測定を促します。液晶はカラー有機ELを採用しており、部屋の明るさにかかわらず測定結果をはっきりと読みとることができます。

当社は、呼吸器事業のビジョンに「呼吸器疾患増悪ゼロ」を掲げ、喘息やCOPDなどの呼吸器疾患の発作・増悪発生による緊急搬送数を減らし、患者と看護者の精神的・経済的な負担を解消することを目指しています。これからも医師の判断や治療を支援するデバイスやサービスを提供することで、呼吸器疾患で苦しむ人をはじめ世界中の人々の健康ですこやかな生活に貢献していきます。

商品の詳細は次のとおりです。

<主な特徴>

1. 測定データをスマートフォンアプリで管理できる(HPO-200T3)

オムロンコネクトを立ち上げて、ガイドに従って測定を行うことで、SpO2と脈拍数の測定データがスマートフォンに転送されます。転送された測定データは、日、週、月、年単位のグラフで表示されるので、日々の推移を一目で確認できます。また、測定データをCSVファイルに出力し、医師と共有することができます。さらに、当社の通信機能付き健康医療機器*で測定したデータもアプリ上で一括管理できます。これにより、他のバイタルデータとあわせて日々の身体の状態を把握できます。

* 血圧計、活動量計、体重体組成計、体温計

2. 「脈波検出不安定お知らせ」で正しい測定をサポート

HPO-200T3、HPO-100では、測定時、脈波が不安定で機器側で検出できないときに画面に「?」を表示し再測定を促します。「?」が表示される場合、指先の冷えやむくみ、外乱光などの影響により正しく測定できていない可能性があります。測定時の注意事項を確認し再測定することで正しく測定できます。

HPO-200T3HPO-100

3. 有機ELを採用した画面で結果が確認しやすい

ディスプレイには、表示が明るく視認性が高いカラー有機ELを採用しました。暗い場所でも測定結果をはっきりと読みとることができます。

部屋が明るいとき / 部屋が暗いとき

4. アルコール消毒が可能で衛生的に使用できる

本体の外側、内側ともに消毒用アルコールを含ませた布などでのふき取りが可能です。使用前後の消毒により、複数人で使うときも衛生的に使用できます。

■販売目標:

HPO-200T3 約6,000台(発売1年間)

HPO-100 約10,000台(発売1年間)

■主な仕様: