優秀な実績を上げたPTAをたたえる2022年度の「優良PTA文部科学大臣表彰」に、大元小(岡山市北区大元上町)PTAが選ばれた。新型コロナウイルスの影響で対面の活動が難しくなる中でも、校内放送を使った絵本の読み聞かせや体育会の応援動画作成など全校児童1003人が楽しめる取り組みを続けた点が評価された。
読み聞かせはPTA内の同好会が主体となり、毎週金曜の朝に実施。かつては各学級に保護者が出向いていたが、感染症対策を講じて継続できる方法を模索し、放送室からカメラ、テレビを通じて各学級に優しい声を届ける形になった。5年の男子児童(11)は「読んだことのない本を紹介してもらえる」、女子児童(10)は「低学年から高学年までみんなが楽しめる」と毎回心待ちにしているという。
応援動画は、体育会が学年ごとの開催となって全校で集まれなくなったことから「つながり」を意識して作った。21年度は東京五輪の聖火リレーにちなみ、手作りのトーチを教員や保護者でつなぐ映像に仕上げた。
PTAの合言葉は「できることをできるときに」。小野彰盛会長(50)は「子どもの元気と笑顔のためにできることを続けたい」と話している。
18日に東京で表彰式がある。22年度は全国の102団体が対象となり、岡山県内では鶴山小(津山市)と哲西中(新見市)のPTAも選ばれた。