G20、戦争非難の首脳宣言 「核の脅し許されず」

G20サミットの閉会式で首脳宣言が採択され、立ち上がって拍手する各国首脳=16日、インドネシア・バリ島(代表撮影・共同)

 【ヌサドゥア共同】インドネシアのバリ島で開かれた20カ国・地域首脳会議(G20サミット)は16日、首脳宣言を採択し閉幕した。宣言は参加国の大半がウクライナの戦争を強く非難したと明記する一方、制裁などに関して異論が出たとも併記。先進7カ国(G7)とロシア双方の主張を盛り込み折り合いをつけた。2008年の会議発足以降、初めて宣言採択を見送る事態は回避された。

 宣言は「核兵器の使用や、使用の脅しは許されない」と明記。ロシアが戦況打開に核兵器を使うとの懸念を踏まえた。「ウクライナ戦争が世界経済に、さらなる悪影響を及ぼすことを目の当たりにした」とも指摘した。

植樹イベントで記念撮影する各国首脳=16日、インドネシア・バリ島(AP=共同)

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