大学入学共通テスト、得点調整に新基準 2025年から出題教科・科目の再編で

 大学入試センターは11月16日、2025年1月の大学入学共通テストから、平均点の差が大きい科目間の得点調整について、実施を判断する新たな基準を追加すると発表した。出題教科・科目が再編されるため作問ノウハウが蓄積されておらず、平均点がばらつく可能性が高まるとして、得点調整を行いやすくする。23年6月にも基準の詳細を正式決定する。

 従来は、例えば教科「理科」の中で選択できる科目のうち、物理と化学の平均点に20点以上の差がついた場合、点数が低い方に加点して調整していた。

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 25年からはさらに、平均点差が「15点以上20点未満」でも、科目ごとに受験生の得点を上位層から下位層まで9分類した表などに基づく判定基準を設け、それに該当すれば調整対象とする。

 入試センターによると、25年から従来の6教科30科目が、7教科21科目の出題に再編される。得点調整は地理歴史、公民、数学、理科、情報の5教科のうち一部科目に適用される。

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