17日に日本代表と親善試合を行うことになったカナダ代表。ワールドカップにはこれまで1度しか参加したことがなかったが、2026年の自国開催の大会に向けて強化を進めてきた。
36年ぶりにワールドカップの舞台へと足を踏み入れたカナダ代表の注目選手を5名紹介しよう。
スティーヴン・ユースタキオ
クラブ:FCポルト
年齢:25歳
ポジション:セントラルミッドフィルダー
ポルトガル人の両親の下カナダで生まれたユースタキオ。7歳でヨーロッパへと移住し、ポルトガルのサッカー界で育成されたという選手だ。ユース代表ではディオゴ・ダロやディオゴ・ジョタ、ジョアン・フェリックスらと並んで期待されていた。
ただプロとしてはなかなか花開かず、2020年に加入したパッソス・フェレイラでのプレーでようやくブレイク。今年FCポルトへと引き抜かれ、25歳にしてついにワールドスターの一人となった。
ハードマン監督は「彼はゲームのテンポを決める重要な選手」と話しており、優れたボールコントロールとパスセンスを持つ将軍だ。
タジョン・ブキャナン
クラブ:クルブ・ブルッヘ
年齢:23歳
ポジション:ウインガー
大学サッカー出身でありながらクルブ・ブルッヘにまで上り詰めたカナダの新鋭ウインガー。シラキュース大学でプレーしたあと、2年でプロ転向を決断してMLSのドラフトに参加。2019年にニューイングランド・レヴォリューションでデビューした。
そして昨年夏にベルギーの名門クルブ・ブルッヘと契約を結び、今年1月のシント=トロイデン戦で欧州デビュー。いきなりレギュラー格の立場を確保し、注目と集める存在となった。
MLSでは右サイドバックでもプレーしたが、1対1の仕掛けやファウルを誘うプレーが得意なウインガー。スピードがありダイナミックな走りを武器としている。
アルフォンソ・デイヴィス
クラブ:バイエルン・ミュンヘン
年齢:21歳
ポジション:ウインガー
バイエルン・ミュンヘンではサイドバックとしてその圧倒的なスピードを生かしているアルフォンソ・デイヴィスであるが、もともとMLSでデビューしたときにはストライカーだった。今も代表では攻撃的な役割もこなす。
一時期ほどのインパクトはなくなったとはいえ、その豊富な運動量と電撃的な加速、伸び続けるトップスピード、攻守に渡る仕事率、一対一での打開力は凄まじい。しかもまだ21歳という若さだ。
ジョナサン・デイヴィッド
クラブ:リール
年齢:22歳
ポジション:ストライカー、ウインガー
2020-21シーズンにリールのリーグ優勝を導いたカナダの新星ストライカー。ハイチ人の両親の下アメリカで生まれ、後にハイチへと移住、そして6歳でカナダへと渡った。
18歳で欧州へと渡りベルギーの名門ヘントに加入し、そこですぐにプロデビュー。1年目から12ゴール、2年目はさらにそれを上回る18ゴールを決める活躍を見せ、リールへとステップアップした。
ストライカーだけではなくウインガーもこなしながら、その中でゴールを決められる選手。豊かなスピードやドリブル、巧みなシュートを備えつつ、ゴールの嗅覚を失わない。カナダ代表34試合で22得点という記録は伊達ではない。
カイル・ラリン
クラブ:クルブ・ブルッヘ
年齢:27歳
ポジション:ストライカー
ジャマイカの血を引いているカナダ人ストライカー。コネチカット大学のサッカー部でプレーし、1年時から大活躍したことでMLSドラフトにかけられるも、一度プロ入りを断ったという。2年目のシーズンを終えたあとにオーランド・シティへと加入した。
その後トルコの名門ベシクタシュでプレーし、2020-21シーズンは19ゴールを決めるなど大ブレイク。今季はタジョン・ブキャナンがプレーしているクルブ・ブルッヘに加入した。
大学生時代からカナダ代表のメンバーとして招集されており、2021年には国際試合13回出場で14ゴールと絶好調。すでにカナダの歴史上最も多くのゴールを決めた選手として生けるレジェンドになっている。