首都高速道路は、老朽化に伴う高速大師橋(全長292メートル)の架け替え工事で、来年5月下旬から2週間、周辺区間を通行止めにし、完了後に新設橋での通行を開始する。
多摩川を隔てて川崎市と東京都大田区をつなぐ同橋は1968年に開通し、1日約8万台が通行するという。生態系に配慮し、同規模の橋と比べて橋脚が少なく、橋がたわみやすい。
亀裂が生じやすく、1200カ所以上で確認されている。首都高は、点検や補修を繰り返し行っているが、長期的な安全性を確保するため、2018年1月から橋の架け替え工事を開始した。影響を最小限に抑えるため、既存の橋の横で新しい橋桁などを組み立ててから既存路線を通行止めにし、新しい橋梁(きょうりょう)をスライドさせて架け替える工法を採用した。
現在は橋桁の組み立てが完了し、電気設備などを整備している。首都高は16日、工事現場を公開。担当者は「通行止め期間中は一般道路の混雑が予想される。車の利用を控えるか、迂回(うかい)をお願いしたい」と協力を呼びかけた。
来年5月の通行止め区間は次の通り。
▽1号羽田線平和島出入口~神奈川1号横羽線大師出入口の上下線▽1号羽田線昭和島JCT~湾岸線東海JCTの上下線