カナダ代表戦こそが「崖っぷち勝負」になる…W杯日本代表の5選手

日本代表が17日に戦うカナダ代表との親善試合。ワールドカップ本大会まで数日という状況で迎える最後の準備となる。

今回はそのカナダ代表戦が大きな勝負どころになると思われる日本代表の5選手を特集しよう。

柴崎岳

今回遠藤航が脳震盪の回復を待つために帯同しておらず、守田英正も怪我のために温存の可能性が高いという。また田中碧も負傷を抱えているとのことで、ミッドフィルダーの人選が注目されそうだ。

となれば、ここまで批判を受けてきた柴崎岳にとっては最後のチャンスになる可能性が高い。ワールドカップを見据える中でどのようなシステムが使われるのか不透明だが、噂通り4-2-3-1になるなら守備的な位置が良いのかトップ下がいいのか、3センターなら田中碧&守田英正を超えられるような期待を抱けるようなプレーができるのか。

彼にとっては間違いなくこのカナダ戦が「勝負の試合」になるはずだ。

伊藤洋輝

中山雄太が怪我のためにワールドカップを逃し、そして冨安健洋と板倉滉が怪我のために別メニュー。センターバックのポジションでも、左サイドバックのポジションでも、伊藤洋輝が安定して使えるのかどうかは日本代表の鍵をにぎるポイントだ。

3バックにも対応できることから、もし完璧にフィットすればあまりにも貴重な戦力だが、この日本代表チームでの経験はまだまだ。このカナダ戦でできるだけ長い時間プレーさせてあげたいところだ。

久保建英

今回三笘薫が体調不良のために現地入りが遅れているため、左サイドのウインガーも誰が使われるのか不透明な部分だ。アメリカ戦ではトップ下起用された久保建英であるが、今好調なパフォーマンスを見せている鎌田大地がいることを考えれば、サイドに回される可能性は高い。

とはいえ、南野拓実に加えて相馬勇紀が入ったことでポジション争いは厳しい。周囲とうまく連携することができれば、久保建英の強みは遺憾なく発揮できそうだが…それをカナダ戦で証明できるかどうか。

南野拓実

2010年大会における中村俊輔のように、ワールドカップ直前でメンバーから外れてしまうスター選手がときに生まれてしまう。南野拓実はもしかしたらその危機に直面しているかもしれない。

これまで4-3-3の左サイドで起用されてきたが、その良さを発揮できたとはいいがたい。もし4-2-3-1になるのであればトップ下には鎌田大地がいる。サイドには久保建英も相馬勇紀も三笘薫もいる。南野はどう使うべきなのか、それをカナダ戦で証明できなければ…「10番」がベンチスタートという可能性もある。

権田修一

ゴールキーパーの争いは今年いきなり熾烈になった。権田修一は森保監督の信頼をがっちり掴んでいると思いきや、先日の試合では起用されたシュミット・ダニエルが好プレーを見せ、どちらが使われるのかわからない状況だ。

おそらくそれでも権田修一が上回っているといえるだろうが、所属する清水エスパルスは降格してしまっており、流れも悪くなっている。カナダ戦でいいパフォーマンスが見せられるかどうか、これはワールドカップの起用を大きく左右するものになるはずだ。

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