Blackmagic Design導入事例:スペインのリース会社「GRENKE Spain」の場合

Blackmagic Designによると、スペインの主要なリース会社であるGRENKE Spainが、Blackmagic URSA Broadcast G2およびBlackmagic Studio Camera 4K Proを基軸としたマルチカム・ライブプロダクションワークフローで独自の企業コンテンツを制作しているという。

マドリードに本社を置くGRENKE Spainと広告代理店のSuper-Webは、EVT Produccionesに、GRENKE Spainの放送スタイルのハイブリッドイベントの構築および制作を依頼した。EVTの技術監督であるカルロス・モラタ氏は以下のようにコメントしている。

モラタ氏:パートナー、顧客、従業員と繋がることを希望する企業にとって、ハイブリッドは新たな常識です。非常に大きな潜在力を備えています。しかし、物理的な要素を超越した経験を生み出すには、創造性およびテクノロジーの両方においてチャレンジが伴います。

各イベントの制作には、一時的に近くの会議室に設置されたATEM Television Studio Pro 4Kライブプロダクションスイッチャーが使用されており、プログラムフィードはDeckLink 8K Proキャプチャー・再生カードを用いて、vMixを介して1080pでYouTubeにアップロードされる。

また、2枚のDeckLink Mini Monitor 4KがvMixからの配信出力のモニタリングに使用されており、2枚のDeckLink Mini Recorder 4Kがクロマキー信号のミックスに使用されている。

モラタ氏:カメラのフィードに背景のグラフィックをクロマキーする作業は非常に直感的に行えます。配信のひとつでは、グリーンバックの前にある小さなテーブルでコーヒーを飲みながら会話している二人のゲストを撮影し、わずかな調整を加え、マドリードの有名な広場のバックグラウンドをライブでオーバーレイしました。

メインスタジオでの撮影には、通常2台のBlackmagic URSA Broadcast G2および1台のBlackmagic Studio Camera 4K Proの合計3台のカメラを使用している。

モラタ氏:2台のURSAはセットの両端に配置し、Blackmagic Studio Cameraはワイドショットの撮影に使用しています。グリーンバックが設置された別のスタジオでは、4KのBlackmagic Studio Cameraを2台使用しています。

スタジオは自然光があまり得られないので、セットの両側にFalconEyesの複数のLEDライトパネルを設置しました。イメージが露出不足になることを心配したのですが、照明を追加したことと、Blackmagic Studio CameraのデュアルネイティブISOのおかげで、非常に滑らかなスキントーンとクリーンな結果を得ることができました。

全カメラは、SDIを介して1台のATEM Camera Control Panelによりリモートでモニタリングされており、複数のHyperDeck Studio HD Mini放送デッキがHDストリームとスイッチャーのプログラム出力を収録している。同様に、全カメラはBlackmagic RAWを用いて、それぞれカメラで個別収録されている。

モラタ氏:ライブプロダクションの後にカメラのオリジナルメディアを渡せるのは非常に有益です。これにより、Super-Webがハイライトと要点をまとめたビデオを可能な限り最高の品質で制作できます。

Blackmagic Designのテクノロジーを使用し、ワークフローをアップグレードすることで、技術面で非常に安定した足場を構築できました。これにより、放送に使用できる4Kのコンテンツを様々なフォーマットで撮影できるだけでなく、クライアントの創造性を引き続きフルにサポートすることができます。

© 株式会社プロニュース