福井県で今シーズン初インフルエンザ患者確認 コロナ後に激減したが…今冬は同時流行の恐れ

 新型コロナウイルスとの同時流行が懸念されているインフルエンザの患者について、福井県内の定点医療機関で1人確認されたことが11月16日発表の県感染症発生動向調査速報で分かった。福井県によると、県内でのインフル報告は今冬初めて。

 県内37の定点医療機関によるインフル患者調査の第45週(11月7~13日)で、丹南健康福祉センター管内から6歳1人の感染が報告された。

 県保健予防課によると、インフルは例年、10月ごろから翌年5月ごろに流行していたが、新型コロナ禍で激減。県内定点医療機関からの報告数は21年がゼロで、昨冬は今年2月の1人のみだった。

 インフル報告数は全国的に増加傾向。厚生労働省が11日に発表した「インフルエンザの発生状況」によると、第44週(10月31日~11月6日)の報告数は270人(定点当たり0.06人)で、前週(10月24~30日)の153人(同0.03人)から約1.8倍に増えた。

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 県保健予防課は「感染対策に対する意識が高まったことで、インフルの感染を抑えられてきた。引き続きうがいや手洗いといった基本的な感染対策を行ってほしい」と呼びかけた。

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