辺野古テント「強制撤去する」 封筒にメモ書きとマッチ箱見つかる 市民ら警戒「放火を意味する脅迫か」

 【辺野古問題取材班】沖縄県名護市辺野古の新基地建設の反対運動が展開される米軍キャンプ・シュワブゲート前のテントで16日、「皆様が長生きする事を祈ります」などと記載されたメモ用紙やマッチ箱が発見された。市民からは「放火を意味した脅迫ではないか」などと警戒する声が上がった。
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 反対運動の参加者が16日の午前8時20分ごろに発見し、封筒の中身を確認した。通報を受けて駆け付けた名護署が現場を確認。発見した市民から事情を聞き、メモ用紙などを回収した。
 メモ用紙とマッチ箱はのり付けされた茶封筒の中に入っており、封筒には「辺野古基地反対運動されている方へ」と書かれていた。メモには「1カ月以内に看板、木材の撤去することをお願いします。されない場合、我々の方で強制的に撤去します」との記載もあった。
 メモの日付は14日になっており、差出人は不明。発見した那覇市の男性(66)は「怖い。抗議行動に対する卑劣な脅迫だ」と憤った。
 (長嶺晃太朗)
 
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