カージナルス・ゴールドシュミットが「ハート&ハッスル賞」を受賞

日本時間11月17日、メジャーリーグ同窓組合は今季の「ハート&ハッスル賞」の受賞者を発表し、ポール・ゴールドシュミット(カージナルス)が選出された。この賞はOB選手と現役選手の投票によって受賞者が決定され、「野球というゲームへの情熱を示し、野球の価値や精神、伝統を最もよく体現している選手」を称えることを目的としている。事前に30球団から1人ずつ候補者が選出されていた。なお、ゴールドシュミットはナショナル・リーグMVPのファイナリストになっており、MVPの受賞者は日本時間11月18日に発表される。

現在35歳のゴールドシュミットは、今季カージナルスで151試合に出場して打率.317、35本塁打、115打点、7盗塁(失敗0)、OPS.982の好成績をマーク。最終的に打撃3部門のタイトルを獲得することはできなかったが、一時は三冠王の可能性も取り沙汰された。すでにハンク・アーロン賞、シルバースラッガー賞、選手間投票によるナ・リーグ最優秀選手を受賞しており、記者投票によるナ・リーグMVPの最有力候補と目されている。そんな充実の1年を振り返り、ゴールドシュミットは「自分のベストシーズンだったと思う」と語った。

ゴールドシュミットは受賞したアウォードのほかにも、ゴールドグラブ賞のファイナリストとなり、ロベルト・クレメンテ賞にもカージナルスの代表としてノミネートされていた。攻守両面、さらにフィールドの内外で高く評価されており、まさにメジャーを代表するオールラウンド・プレーヤーと言える。なお、カージナルスの選手がナ・リーグMVPに選ばれると、2008~09年のアルバート・プホルス以来の快挙となる。

「ハート&ハッスル賞」の表彰は2005年にスタート。初年度はデービッド・エクスタイン(カージナルス)が選出され、2006年から2年連続でクレイグ・ビジオ(アストロズ)が受賞した。ほかにも2009年のプホルス、2012年のマイク・トラウト(エンゼルス)、2018年のムーキー・ベッツ(レッドソックス)らが受賞している。

ゴールドシュミットは「自分がどうプレーするかは、自分でコントロールできる。子供のころ、メジャーリーガーのプレーを見て育ってきた。今は僕たちが手本となり、野球に対する姿勢を子供たちに真似してもらう立場だ。フィールドに立つときはそのことを考えながらプレーしている。だから、この賞を受賞できたのはとても光栄だよ」と語った。

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